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将来性があるWebディレクターと、仕事がなくなるWebディレクターは何が違う?

2024.01.16
WEBディレクターの仕事

以前から、「AIの普及によりWebディレクターの仕事はなくなってしまうのではないか」といった記事をよく見かけます。しかし実際は、デザインやシステム、マーケティングなどの幅広い知識・スキルと業界・特定領域特化の専門知識があるWebディレクターなら、仕事がなくなるどころか、さまざまな企業やプロジェクトから声がかかります。

つまり今後は、AIの進化によって手を動かす業務の自動化・効率化が進み、「どこからもほしがられるWebディレクター」と「AIに仕事を取られてしまうWebディレクター」の差が明確になっていく可能性が高そうです。さて、ニーズが高まるWebディレクターと活躍の場が狭くなるWebディレクターは、どこが違うのでしょうか。

今回は、それぞれの特徴についてみていきます。

将来性があるWebディレクター

・デザイン、システム、マーケティングに関する基本的な知識がある

Webデザイナー、ライターやエンジニア、プログラマー、マーケターなどと協力しながら、プロジェクトの進捗を管理し、Webサイトのプロジェクトや運用を成功に導くのがWebディレクターの主たる役割です。

プログラムやWebデザインなどの実作業をWebディレクターが行う必要はありませんが、それぞれに対して適切な指示を出し、時には複数のパートナーの連携を取らなければなりません。

最近は、Webサイト制作を簡略化・効率化するさまざまなツールがあり、AIを活用したサービスやノーコード開発なども話題になっていますが、それぞれでやれることは限られています。Webディレクターに、スペシャリストと同等の技術は不要ですが、デザインやシステムなどの領域における基本的な知識は押さえておく必要があります。

・現場の声をよく聞く

Webディレクターは、さまざまな専門分野を持つスタッフやメンバーを束ねて、プロジェクトを成功に導くリーダーです。現場で作業を進めるシステムエンジニアやプログラマー、Webデザイナー、ライターなどと密にコミュニケーションを取り、実現したいことを理解してもらったうえで、随時発生する課題を解決しなければなりません。

メンバーがストレスフリーで働けるよう環境を整備すると、エンジニアたちが働きやすくなり、進行・改善がよりスムーズになります。コミュニケーションはAIで代替することが難しく、Webディレクターの経験値や知見、コンピテンシーが色濃く表れます。

最近はプロジェクトのメンバーがリモートで働くケースが多く、直接顔を合わす機会が減っています。オンライン会議、チャット、ファイルストレージなどを活用し、「全体の状況を共有できる仕組みを作り、情報集約を促進する」「意見を集約する機会と場を意図的に作る」などの工夫が必要でしょう。

・「できない理由」ではなく「できる方法」を考える

予算、リソース、技術、クライアントからの急な仕様変更…サイト制作は、そのプロセスでさまざまな問題が発生するもので、予定通りに進まないこともよくあります。経験がそれなりにあっても、「できない」「厳しい」というコミュニケーションが常態化してしまっているWebディレクターもいるでしょう。

そこで「できない理由」を考えるのではなく、「ここまではできるけれど、ここからは費用や工数の追加が必要」「このままやるのは難しいけれど代替案がある」といったように「できる方法」を考えられるWebディレクターは、現場からもクライアントからも信頼されるはずです。

・マーケティングの知識とノウハウ

Web制作やアプリ開発などでも、マーケティングの視点が欠かせません。SEOを考慮したWebサイト設計や、ペルソナを明確にしたワイヤーフレームの作成のほか、サービスローンチ後のアクセス解析、ユーザーの行動分析などの知識が求められます。

大企業のWeb制作部門では、サイトプロデュース・制作とマーケティング、アクセス解析のチームが分かれていたりします。しかし現在は、多くの企業やプロジェクトで、サイトに関連する知識・技術をトータルに押さえているWebディレクターが求められるようになってきています。AIがより進化すれば、この傾向はますます強まるでしょう。

現状はサイト企画やデザインができれば、仕事がまわるWebディレクターも、今後はマーケティングやアクセス解析の知識とノウハウがなければ、大規模サイトの総合的なディレクションをまかされることはなくなってしまうかもしれません。

基本的な知識・ノウハウを備えつつ、Webマーケターやアナリストを動かせるWebディレクターが、「どこでも通用するディレクター」として活躍する時代になるでしょう。

・最新のトレンドに詳しい

IT技術の進化のスピードは速く、常に情報を追い求めていく必要があります。最新トレンドに詳しく、情報を常に発信できるWebディレクターは、サイトを改善するスピードやメンバーのスキルアップ促進という面でも貢献度が高くなります。競合他社や他業界のサービスや施策を把握し、重要度の高い設計思想や施策を語れるディレクターは、コンサルタントとしても活躍できるはずです。

・マネジメント力が高い

Webディレクターは、スケジュール管理、メンバー間の意見の整理、会議のファシリテートといったマネジメント力が欠かせません。長期的視野で考えられるのはもちろん、メンバーにまかせられるタスクは権限委譲して成長を促すといった視点も必要です。マネジメントの領域もAIでの代替が難しいため、人を動かせるWebディレクターの需要も高まるものと思われます。

仕事がなくなるディレクター

・現場を理解できず、ただ指示を出すだけ

Webデザインやプログラミングの知識や経験が不足しているWebディレクターは、問題が発生した時に現場のスペシャリストたちのフォローができません。トラブルが発生しても、解決方法は現場に丸投げで、クライアントの顔色ばかり伺っていると、チームのクオリティもサイトの成果も上がらなくなります。

・クライアントのいいなり

クライアントの課題解決のために、心血を注ぐのは当然のことです。しかし、何でもいいなりになるのは、クライアントファーストとはいえません。プロジェクトの目的は、サイトを通じてビジネスを成功させたり、企業やブランドの認知度・好感度を高めたりすることです。早期の改善や施策の見直しが必要な場合は、いいにくいこともいわなければなりません。

クライアントは大事ですが、いわれたとおりにはできないとき、やらないほうがいいことを依頼されたときは、率直に伝えて代替案を提示するなど、状況を把握する力、胆力、交渉力が必要です。

・業務効率化への意識が希薄

Webディレクターに求められるテーマのひとつとして、「プロジェクトのメンバーを、いかに専門性が高いタスクに集中させるか」があります。プロジェクト全体のスケジュール・タスク設計をする際に、不要なタスクを排除し、相互連携をスムーズにできるように図ることが求められます。

ましてや今後、単純作業をAIに代替させるようになると、業務効率化のための手法やツールに精通しているWebディレクターと、意識が希薄で現場まかせのWebディレクターは、如実に差が出てきます。それぞれのタスクに対する理解に加えて、制作・管理関連のツールやサービスのトレンドを押さえる必要があります。

リバミー株式会社では一緒に働く仲間を募集しています

将来性があるWebディレクターと、仕事がなくなるWebディレクターの違いを見ると、「デザイン、コンテンツ、システム、マーケティングなどサイト設計や企画、制作、運用に必要な幅広い知見とスキルがあるかどうか」と、「発信、説明、交渉、共感醸成などコミュニケーション力があるかどうか」が大きなポイントであることがわかります。

多くのユーザーを集め、動かすという目的からブレることなく、クライアントやエンジニア、クリエイターを納得させる胆力がある人、現場を理解して適切な指示を出せる人は、AIが進化しても関係者の信頼を得られるでしょう。

リバミーが育成しようとしているのは、「どこでも通用するWebディレクター」。システム開発、インフラ構築、デザイン、コンテンツ、マーケティングなどさまざまな強みを持つ人たちが、総合的な知見とコンピテンシー、ディレクション力を身に付ければ、大規模サイトのプロジェクトを推進できるプロフェッショナルになれると考えています。

そのために用意しているのは、「モジュール学習」という個々の適性や経験をふまえたプログラムです。一人ひとりの強み・弱みを把握し、強化したい知識・スキルを集中して学べる環境を提供。それぞれの成長ステップに適したプロジェクトにアサインし、現場経験を積めるようにしています。

良質な経験が積める有名ブランド、大手企業のプロジェクト案件を数多く手がけるリバミーなら、新しい技術や領域の仕事に携わることができます。企業に求められるWebデザイナーをめざしたい方、成長感のない現状を打破したい方は、ぜひお問い合わせください。

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