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事業会社か?制作会社か?Webディレクターの活躍の場を考える②制作会社編

2024.02.01
WEBディレクターの仕事

転職先に事業会社と制作会社のどちらを選ぶか、迷うWebディレクターは少なくありません。今回はそれぞれのメリット・デメリットと、今後のキャリアのために押さえておきたい会社選びのポイントについて、2回シリーズで紹介しています。

第2回の今回は「制作会社編」です。前回の事業会社編とあわせて、転職先選びの参考にご一読ください。

制作会社のWebディレクターの役割

自社のWebサイトを制作・運用する事業会社とは異なり、制作会社ではクライアント企業から受注してWebサイトを制作・管理します。

制作会社のWebディレクターの主な仕事は、クライアントとのヒアリングや打ち合わせ、構成案に基づいたスケジューリング、チームのディレクション業務、プロジェクトの予算管理業務などです。

Webディレクターはヒアリングで聴き出したクライアントの要望をもとに、構成案を作成し、チームの制作を開始します。クライアント企業のために成果の上がるWebサイトを構築し、納品するまでがミッションで、運用には携わらない会社が多いのが現状です。この点が、日々の運用や長期的なサイト改善を手がける事業会社とは大きく異なります。

制作会社のWebディレクターになるメリット

制作会社でのWebディレクターの仕事には、事業会社にない特徴があります。ここでは制作会社ならではのメリットとやりがいを紹介します。

プレゼンテーション能力が身につく

制作会社では、受注したクライアントと直接交渉をする機会が多いため、経験を積むことでプレゼンテーション能力を習得できます。さまざまなタイプのプロジェクトに関わるなかで、ヒアリングやリサーチを通じてクライアントのニーズに応える力が養われます。

予算やスケジュールの管理能力が身につく

制作会社では、プロジェクトの予算やスケジュールの管理もWebディレクターが行うため、予算やスケジュールの管理ノウハウを身に付けることができます。

事業会社よりもシビアな納期に向け、高い品質で抜け漏れなくWebサイトを仕上げるためには、緻密なスケジューリングが必要です。

さらに制作会社のWebディレクターは、タスクごとの工数を考え、細かい調整を行うことで、プロジェクトで利益を出せるようにします。予算管理は制作の人員配置と一括で管理される場合が多く、プロジェクトを俯瞰して管理するスキルを手に入れられます。

さまざまなサイト制作のスキルが身につく

制作会社では、幅広いジャンルのサイト制作に携われるため、ディレクターとしての総合力・基礎力が身につきます。

請け負うサイトは、コーポレートサイトやキャンペーンサイト、ECサイト、オウンドメディア、LPなど、目的も種類も多種多様です。規模が大きい制作会社なら、ユーザー管理や決済関連のWebサービスとの連携や独自のプログラム開発、アプリ開発を依頼されるケースもあります。事業会社では得られにくい多彩な制作経験と知見を蓄積できるでしょう。

ネットワークが拡がる

自社サイトを運用する事業会社よりも、外部企業とのつながりの多い制作会社の実務では、ネットワーク構築もしやすくなります。

さまざまな企業のWebサイト制作に携わるため、Web業界内の交流や、多様な業界のクライアントとの取引を通じ、実績を積めば積むほど外部のコネクションが増えます。将来フリーランスとして独立したい人には、良い足がかりになるでしょう。

制作会社のWebディレクターになるデメリット

制作会社のWebディレクターの仕事には多くのメリットがある半面、デメリットもあります。事業会社と比較できるよう、制作会社の懸念点も押さえておきましょう。

スケジュールがクライアントに左右される

制作会社ではWebサイトの制作について、クライアントの要望に合わせる必要があるため、制作スケジュールがクライアントに左右される傾向があります。

クライアントの事情によって、スケジュールがタイトになるケースも少なくありません。自社のペースでサイトの制作・運用をする事業会社と比べると、勤務時間が不規則で、納期前には残業が増えることも多いようです。

報酬を超える業務を依頼されることもある

制作会社ではクライアントの要望により、想定よりも業務範囲が拡大し、報酬以上のボリュームがある業務を請け負ってしまうケースもあります。

クライアントの強い要望を断るのは難しいのですが、自社の利益を考えて粘り強く交渉し、業務量をコントロールするバランス感覚と折衝能力が求められます。

サイトの運用経験を積めない

制作会社では多彩な制作経験を詰める半面、運用の経験を積む機会は限られます。

自社サイトを運用して成長させる事業会社と異なり、受託型の制作会社では、クライアント企業のWebサイトを制作し、納品をもって終了となるケースがほとんどです。運用を委託されても、求められるのはアクセスレポートなどがメインで、サイトの改善施策については、顧客の要望を受けるのが一般的です。

サイトを分析・改善し、成果を出すことにやりがいを感じる方は、物足りなく感じるかもしれません。

長期のキャリアプランを描きにくい

制作会社は事業会社と比べると、長期的なキャリアプランを描きにくいといわれます。事業会社の多くはキャリアステップが明確ですが、制作会社ではそれぞれが異なる強みをもったスペシャリストとして働くので、社内にロールモデルを見つけにくいことがその一因です。

クライアント次第で培われる力が変わるのも、将来のキャリアを描きにくい理由のひとつといえるでしょう。

Webディレクターが転職する制作会社の選び方

制作会社への転職を考えるにあたって、会社の選択基準がわからず、悩む方もいるでしょう。ここでは、転職する制作会社の選び方を解説します。

チームの制作体制と規模

制作会社を選ぶポイントのひとつは、制作チームの体制や規模です。チームの体制や規模により、Webディレクターの業務範囲が異なるためです。

大規模チームでは、Webディレクターは専門領域に特化する傾向があります。サイト単位、あるいは施策単位でWebディレクターを配し、分業化されている会社も少なくありません。

一方、小規模チームの場合には、しばしばWebディレクターが他の仕事を兼任します。マーケティング施策の推進やプログラム構築など、多様なタスクを請け負う場合は、広告やコーディング、プログラミングなど幅広い知識が必要となります。

会社の制作体制が、自分の希望する働き方に合っているかどうかを確認しておきましょう。

制作実績と案件規模

制作会社を選ぶ際には、その会社が過去に制作したWebサイトを必ずチェックすべきです。制作実績から、その会社の業界でのポジションや得意領域を判断することができます。なかには、特定の業界や専門に特化している会社もあります。

自分が今後身につけたいスキルを習得できそうか、得意分野を活かせそうかを判断するためにも、制作実績のなかでどの領域に携わったかを確認しましょう。

取引先や案件の獲得方法

制作会社を選ぶ際には、会社の取引先や案件の獲得方法もチェックしましょう。クライアントとの関係によって、Webディレクターに求められるスキルが異なるためです。

クライアントとの直接取引であれば、Webディレクターが直接クライアントの要望をヒアリングするため、プレゼンテーション・コミュニケーションスキルが必要です。直接取引が多い会社のなかには、対応する案件を絞るところもあります。

一方、取引が代理店中心であれば、さまざまな業界の案件と多くの人に関われる一方で、「顧客のニーズを把握しにくい」「自社の要望が伝わらない」などの悩みを抱えるケースもあります。

自分の強みや転職目的にあわせ、能力を発揮しやすい環境を選ぶとよいでしょう。

個々の成長を重視するリバミーでステップアップ

事業会社と制作会社のメリット・デメリットを伝えてきましたが、どちらを選ぶにしても「成長できる環境」であることは重視したいポイントです。

どこでも通用するWebディレクターを育成するリバミーは、個々の強みや志向、キャリアプランを考慮して適切なプロジェクトで働けるようにしています。事業会社のプロジェクトにアサインされ、長期的なサイトの改善に携わるWebディレクターと、多様なサイト制作を手掛けるWebディレクターが共存している会社です。

どんなタイプのプロジェクトに関わりたいか、どんな仕事を身に付けたいか、将来どうなりたいかを教えていただければ、キャリアを積んでいくうえで必要な知識・スキルについてレクチャーします。総合力が高いWebディレクターとして活躍したい方は、ぜひリバミーにご相談ください。

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リバミーの求人・採用情報

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