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Webエンジニアのキャリアアップ、4つの選択肢 スペシャリスト・PM・コンサル・Webディレクターをめざすには?

2024.11.06
エンジニアの仕事

「今のままでいいのか」「キャリアプランを考えなければ」と悩むWebエンジニアのみなさんは、自らの選択肢をどこまでリアルに描けているのでしょうか。変化が速く、現場が多忙なWeb業界は、目の前の仕事に没頭しているうちに、キャリアの方向性を見失ってしまいがちです。

今回は、Webエンジニアの主なキャリアパスのなかから「専門性を高める」「PM」「ITコンサルタント」「Webディレクター」の4つの方向性について解説します。

Webエンジニアがキャリアパスを考えるべき理由

Webエンジニアが、自分のキャリアパスについて常に考えておくべき理由は以下の3つです。

  • ITやWebの技術は日々進化しているため
  • 就活・転職活動の軸として必要なため
  • ライフスタイルやライフサイクルの変化に対応するため

ITやWebの技術は日々進化しているため

近年は、ITやWebの開発・制作に関する技術が急速に進化しており、新しい手法をキャッチアップすることが必要です。

新しいフレームワークやツールを活用したり、AIやVRなどの先端技術を用いたサービスのトレンドを押さえたりすることによって、今後習得すべき技術や知識をイメージできるようになります。

従来の手法に留まり、新たな技術や知識をインプットしない現状維持タイプや強みのない人材は、転職先や対応できる仕事の範囲が狭まる可能性があります。業界別、ビジネスモデル別、機能別など、さまざまな視点で最新の情報をチェックするようにしましょう。

就活・転職活動の軸として必要なため

明確なキャリアパスの設定は計画的な就職・転職活動に役立ちます。面接時に明確なキャリアパスを示せれば、志望動機に説得力が増し自身のアピールにつながるでしょう。

仮にキャリアの方向性を示さずに就職し、後から企業とのミスマッチが発覚した場合は、自身のキャリア構築にもズレや遅れが生じてしまうでしょう。しかし面接時にキャリアパスを伝えればミスマッチを予防でき、自分が活躍できる現場に登用してもらえる確率が上がります。

ライフスタイルやライフサイクルの変化に対応するため

近年はスキルがあることを前提に、求職者の年齢が問われなくなった傾向もありますが、スキルを更新しないまま年齢を重ねると採用されなくなることも事実です。

またWebエンジニアとしてキャリアを重ねるうちに、自身のライフサイクルも変化します。結婚や子どもの誕生、介護などによって家族との向き合い方が変われば、仕事中心の生活を見直す必要性が生じます。体力面から考えても、「いざとなったら徹夜で納期に間に合わせる」が通用しなくなるでしょう。

ライフサイクルに合わせて柔軟に働くためにも、そのために必要となるスキルを洗い出し、習得しておくことが大切です。

Webエンジニアがキャリアアップする具体的な選択肢

ここでWebエンジニアがキャリアアップする選択肢を4つ紹介します。

職種

概要

スキルアップの方法

ITスペシャリスト

開発プロジェクトを技術力でけん引

  • 応用情報技術者試験
  • オラクルマスターなどの資格取得

PM(プロジェクトマネージャー)

プロジェクトのスケジュール、コスト、品質、リスクを管理

開発、上流工程、マネジメントの経験を積む

ITコンサルタント

ITで企業の課題を解決

  • ITコーディネータ資格
  • 中小企業診断士
  • プロジェクトマネージャー(PM)試験

Webディレクター

企画立案から制作、運用を一貫して監督

  • プロジェクト参加時に他の工程を意識
  • Web検定などの資格取得

ITスペシャリスト

Web関連の技術の専門性を高めたい方には、ITスペシャリストという選択肢があります。ITスペシャリストは、技術力で開発プロジェクトをけん引・サポートする職種で、専門領域で高いITスキルを持つエンジニアの総称です。

ITスペシャリストに特化した認定試験はなく、経済産業省の定める「ITスキル標準(ITSS)」のいずれかの領域で、レベル3以上のスキルを満たせばITスペシャリストとして認められます。

  • ネットワーク
  • プラットフォーム
  • データベース
  • アプリケーション共通基盤
  • システム管理
  • セキュリティ

Webエンジニアの場合には、ネットワークやプラットフォームの領域からめざすとステップアップしやすいのではないでしょうか。

ITスペシャリストへの具体的なステップとしては、まず「応用情報技術者試験」の資格取得が必要です。さらにオラクルマスターなどのベンダー資格を取得すれば就職や転職、社内登用のアピールになります。

資格取得とあわせてスキルアップも欠かせません。例えばSNSやYouTube、GitHubなどから技術情報をインプットしたら、以下のアウトプットを行うと効率よく知識を身に付けられます。

  • 自分でプログラムや設計書を書く
  • Qiitaなどのコミュニティで投稿する
  • 社内の会議で提案する

日頃からWebエンジニアとして新しい技術の習得に貪欲で、マルチタスクより専門性を高めたい方にとって、ITスペシャリストは自らの強みを明確にするための指針となるでしょう。

PM(プロジェクトマネージャー)

要件定義や設計など、上流工程に携わりたい方の多くは、PM(プロジェクトマネージャー)をめざします。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの計画から実行、運用までを管理する仕事です。大企業や成長企業のPMは、経営の視点をふまえてプロジェクト全体を統括することを要求されます。

職務内容

詳細

スケジュール管理

プロジェクトの作業計画、進行管理、調整

コスト管理

プロジェクトのコスト計画および実績監視、調整

品質管理

システムの品質計画、実績監視、調整

リスク管理

プロジェクトのリスク予測、リスクヘッジ計画および監視

プロジェクトマネージャーには以下のスキルが求められます。

  • プロジェクト管理スキル(プロジェクト管理ツール、リスク分析など)
  • チームをリードするヒューマンスキル(コミュニケーション、リーダーシップ、問題解決能力など)
  • マネジメントスキル
  • 要件定義スキル

マネジメントスキルを習得するには、普段からプロジェクトの「ヒト・モノ・カネ」を意識するとともに、開発メンバーとの密なコミュニケーションを図ることが大切です。以下のステップでスキルを習得するとよいでしょう。

  1. 開発経験を積む
  2. 上流工程を経験する
  3. 小規模チームのマネジメントで管理能力を養う

一般的には1年~3年の開発経験を積んでからPL(プロジェクトリーダー)を経験し、PMへステップアップする方が多いようです。Webエンジニアとしての開発経験や、他職種との連携・コミュニケーション経験はPMの仕事に活かせます。日頃からプロジェクト全体を俯瞰するよう意識しましょう。

ITコンサルタント

クライアントの経営を技術面でサポートしたい方は、ITコンサルタントをめざしてみてはいかがでしょうか。企業の経営戦略に沿ってIT戦略を策定し、システム開発の提案やシステムの最適化を通じて企業の経営をサポートするのがITコンサルタントの役割です。システムエンジニア(SE)と連携し、プロジェクトの進捗管理や運用テストに関わることもあります。

ヒアリングでクライアントの経営課題を明確化し、解決に必要なシステムを提案するのがITコンサルタントで、SEがクライアントの要望に沿うシステムを開発します。

ITコンサルタントになるために身に付けるべきスキルは以下となります。

  • ヒアリング力
  • 課題把握力
  • 企画力
  • 論理的思考力
  • 企画を伝えるプレゼンスキル

ITコンサルタントへステップアップするためには、大規模プロジェクトのSEや、技術営業で経験を積むのが一般的です。必要な知識・技術を押さえるために、以下の資格を取得するのもおすすめです。

  • ITコーディネータ資格
  • 中小企業診断士
  • プロジェクトマネージャー(PM)試験

「ITコーディネータ資格」を取得すると、ITと企業経営両方の知識を証明でき、IT戦略の立案や戦略に沿ったシステム構築・導入を主導できると認定されます。企業の経営課題解決に興味がある方は、ITコーディネータ資格やプロジェクトマネージャー試験について調べてみるところからスタートしてみるといいでしょう。

Webディレクター

Webディレクターは、Webサイトの企画立案や制作、運用を推進していく仕事で、制作チームの現場監督のような役割を担います。サイト制作に関連する幅広い領域に携わり、仕事内容は多岐にわたります。

  • クライアントの要望・課題のヒアリング
  • 企画提案
  • 見積もり・予算管理
  • スケジュールの進行管理
  • コンテンツの品質管理
  • メンバーのアサイン
  • 運用・更新 など

Webディレクターに必要なスキルや知識は以下となります。

  • ディレクションスキル
  • 管理スキル
  • マーケティングスキル
  • 企画・プレゼンスキル
  • デザイン・UI/UXの知見

Webディレクターをめざすなら、プロジェクトに参加した際に全体像をしっかりつかんだうえで、個々のメンバーの動きをチェックしておくとよいでしょう。近年はシステム開発の知見があるWebディレクターの需要が高まっており、システム、コンテンツ、プロモーションまでディレクションできる希少な人材は引く手あまたです。

これまで培ってきた技術を活かして顧客のビジネスに貢献したいWebエンジニアは、サイト関連のプロジェクト全体に関われるWebディレクターとしてのキャリアパスを考えるのもいいのではないでしょうか。

Webエンジニアがめざすキャリアに近づくためのビジョン

Webエンジニアが理想のキャリアを手に入れるために、意識すべきポイントは以下のとおりです。

  • 自己分析で適性と強みを把握する
  • 自分の市場価値と目標達成の必須スキルを把握する
  • 目標やゴールを設定する
  • 習得したスキルを実践に移す

目標実現のためにキャリアの明確なビジョンを描きましょう。

自己分析で適性と強みを把握する

自分の強みを把握できれば、どの分野で自分が力を発揮できるかがわかります。とはいえ、適切に自己評価する方法がわからない方も多いでしょう。

自分のキャリアの棚卸しや強みの洗い出しを行うために、日々の取り組みを記録し、自ら評価しておくといいでしょう。

  • 誰とどんな会話をしたか
  • どんなアウトプットをしたか
  • どんな評価を得たか、何を学んだか

チェック項目は、自分の現状に合わせカスタマイズしても構いません。仕事の履歴を残しておくと、大きな成果がなくても、これまでの経験や自分の強みを整理しやすくなります。

目標・ゴールを設定する

理想のキャリアパスを歩むためには、明確なゴール設定が必要です。

目標といっても、「〇〇になる」などという曖昧なものでは実現までの道筋が見えず、モチベーションが続きません。「3年でプラットフォーム関連のITスペシャリストになる」など、具体的かつ測定可能で、現実的な目標であることが大切です。

以下の「SMARTの法則」で目標を設定すると、具体性が増して中間目標も立てやすくなるので、ぜひお試しください。

SMARTの要素

内容

具体的に(Specific)

誰が見てもわかるよう明確に

計測可能な(Measurable)

達成度合いを数値で測定できる

達成可能な(Attainable)

願望ではなく現実的な内容で

関連性のある(Relevant)

目標に関連しているかどうか

時間制限のある(Time-bound)

達成期限が明確である

習得したスキルを実践に移す

目標とやるべきことが明確になったら、開発やマネジメントなどの実践的な経験を積み、習得したスキルを実際のプロジェクトに活用しましょう。

ゴールまでに必要な経験やスキルに対し、自分に不足するのは何かを定期的に再確認し、都度必要な実務経験を積み重ねていくことで、目標に近づけます。

Webエンジニアの将来設計にキャリアパスは大切

変化の速いWeb開発の世界において、Webエンジニアがキャリアパスを描いておくことは将来設計のうえでも必要不可欠です。

Webエンジニアは時代の求める技術と社会ニーズに合わせて、スキルや知見のアップデートが求められます。その際に目標となるキャリアパスを持っていれば、エンジニアとしての価値を高め続けられます。

ライフスタイルに合わせた働き方を実現するためにも、自己分析にもとづいたキャリアパスを設定し、目標に向かってスキルアップに努めましょう。

Webエンジニアのキャリアの選択肢が広がるリバミーに注目

Webサイトの大規模プロジェクト、自社サービス開発、システム開発案件などを多数受託しているリバミーは、Webエンジニアの多様なキャリアパスを支援している会社です。技術者を派遣するSES事業と、有名企業のサイト制作・運用の受託事業の両方でWebディレクター・Webエンジニアを募集しており、これまでの経験やめざすキャリアをヒアリングしたうえで、最適なプロジェクトにアサインしています。

最大の特徴は、個々の志向と強みに応じた仕事ができること。一人ひとりが仕事やキャリアについて相談できる環境があり、資格取得やスキルアップを支援する制度も充実しています。Webエンジニアとして経験は積んできたものの、業界全体の動向や自らの市場価値がわからず、キャリアパスが明確になっていないという人も、実践と面談を重ねるなかで明確な目標を描けるようになります。

ルーティンの仕事が多い現状から脱却したい方、今までとは違う領域で活躍したい方、自分の強みを活かせるプロジェクトで働きたい方は、ぜひ気軽にお声がけください。仕事内容や福利厚生制度に興味がある方は、採用サイトと求人情報をご確認ください。

リバミーの求人・採用情報

リバミーが求める人材は、自由な発想で創造ができる人。
経験が浅い方でも、社内研修制度や業務経験を通じて成長し、活躍できるようになります。
「大手企業のWebディレクターとして結果を出したい」「独立・フリーランスで成功したい」など、
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