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Webエンジニアの求人・転職市場動向 Webサービス拡大とDXニーズで求人は増加!?

2024.08.29
IT・Web業界トレンド

近年のIT人材不足や企業のDX化推進により、Webエンジニアに対する需要が増えているといわれています。企業改革や新たなサービス展開などのニーズが、転職市場にどのような影響を与えているのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。

今回は、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアの将来性と最新の求人・転職の動向、採用ニーズや評価の高いスキル、年収相場を紹介します。今後身に付けたい技術や知識についても解説するので、キャリアアップ・スキルアップの参考にしてください。

Webエンジニアの将来性

Webエンジニアの将来性は、以下の理由により高いと言えます。

  • IT人材全体が不足している
  • 企業のDX需要でニーズが高まっている
  • 新しい技術が次々と導入されている

IT・Web人材全体が不足しているため需要は高い

以前からIT人材全体の人材不足が慢性化しており、Webエンジニアの需要も高まりを見せています。経済産業省の予測によると、2030年には最大79万人ものIT人材が不足するともいわれます。Web人材はその一部ですが、対応できる人材のニーズは今後も高くなる見通しです。

厚生労働省が発表した2023年11月の正社員有効求人倍率が1.0倍であることからも、IT・Web人材がかなりの売り手市場であることがわかります。

参照:経済産業省「IT分野について

参照:厚生労働省「一般職業紹介状況(2023年11月分)について

企業のDX需要でWebエンジニアが求められる

企業のDX化推進もWeb人材需要を高める要因です。経済産業省が2018年に提唱したDX推進、および2019年からの働き方改革、2020年からのコロナ禍の影響により、仕事と日常生活の両方でオンラインシフトが進みました。

リモートワークやEC市場の拡大といった経済のオンライン化は社会全体を大きく変え、Webを経由したビジネスが一気に拡大しています。

ERPなどの基幹システムもWebへ移行しつつある現在、企業のWeb人材に対するニーズがますます高まりを見せており、この傾向は今後も継続すると見られます。

新しい技術が次々とWebサービスに導入されている

Webの技術革新も人材需要を高める要因です。近年はWebサービスに以下の技術が次々と導入され始めています。

  • AI:人工知能によるレコメンドシステム、チャットボット
  • ブロックチェーン:デジタル資産・仮想通貨、金融取引、プラットフォームの構築・運営など
  • IoT:スマートホーム化など
  • モーショングラフィックス:各種教材、ブランドロゴ、プロジェクションマッピングなど

これらの技術進歩は今後も続き、市場が拡大することは間違いありません。

Webエンジニアの求人・転職市場動向

先の社会動向を踏まえ、Webエンジニアの求人や転職市場動向を見てみましょう。

  • Webエンジニアの求人動向
  • 転職市場で求められるスキル
  • Webエンジニアの年収相場

Webエンジニアの求人動向

大手フリーランスエージェントの発表によると、ITエンジニア・クリエイターにおける2023年12月時点での正社員転職求人倍率は12.0倍でした。正社員の求人数自体も前年同月比129%と大幅な増加を見せており、ここからもIT転職市場はかなりの売り手市場であることが伺えます。

特にインフラエンジニアの求人増加が顕著です。背景には、社会的なコンプライアンス遵守の要請によって、情報セキュリティの強化やシステム改修が必要となった事情があるといわれます。

アプリケーションエンジニアの求人も増加の傾向です。「2025年の崖問題」に直面する企業の間で、業務の効率化・可視化ニーズが高まっている背景があります。

2024年はSES企業やSIerを中心として、インフラ・アプリともに未経験者でも応募できる求人が増えており、売り手市場の傾向がより強くなっています。

転職市場で求められているスキル

日本ではJavaの求人数が多い傾向ですが、技術の進化にともないトレンドは移行しています。

フロントエンドエンジニアの転職市場で評価されるスキルのトレンドは、言語がJavaScriptやTypeScript、フレームワークではNode.jsなどです。バックエンドではGoやPythonの経験者が求められています。そのほか、AWSやGCPなどのパブリッククラウド経験者も引く手あまたの状況です。

データマイニング人材の求人も多く、データマイニング、クラウド、プロジェクトマネージャーの正社員求人数は前年同月比120%超えの勢いです。先進スキルやマネジメントスキルを持つIT人材は希少性があるため、市場価値は高まり続けています。

Webエンジニアの年収相場

厚生労働省の統計によると、Web系ソフトウェア開発技術者の平均年収は557.6万円です。技術者レベル別のWebエンジニアの平均年収は以下になります。

Webエンジニアの年収相場

参照:厚生労働省 job tag「ソフトウェア開発(パッケージソフト)- 職業詳細

システムやWeb開発の企画や戦略に携わるようになると、年収も高くなることがわかります。

大手エージェントが発表しているデータより、フリーランスのフロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニアの年収を見ると、フロントエンドで平均年収約865万円、バックエンドで約875万円と大差はありません。

しかし最低年収ではフロントエンドが約290万円、バックエンドが約420万円と差があります。フロントエンドは新規参入も多く、個々のスキルにバラつきがあるためと考えられます。

Webエンジニアの市場価値を高めるために身につけたいスキルと経験

保有スキルによって、Webエンジニアの年収に差が生じることがおわかりいただけたのではないでしょうか。最後は転職市場の需要をもとに、Webエンジニアとしての市場価値を高められるスキルを紹介します。

  • ニーズの高い領域の専門スキル
  • 需要の高いプログラミング言語
  • ビジネススキル
  • 企画や要件定義などの上流工程の経験

ニーズの高い領域の専門スキル

市場価値を高めるひとつめのスキルは、ニーズの高い専門スキルです。

先述したAIやブロックチェーン、IoT、スマートフォンアプリといった開発ニーズの高い領域を学べば、携われるプロジェクトの幅が広がります。

ただしWebの技術は進化が速いので、ニーズがある領域を見極めるためには、常にWebやITのトレンド・ニーズを追い続ける必要があります。

需要を見極めると同時に、技術を応用する創造力を持つことも大切です。これらの新技術が社会に与えるインパクトを理解し、技術を活用して新しいサービスを考え出す視点を持てることが、他者と差別化し長く活躍できるWebエンジニアになる秘訣です。

需要の高いプログラミング言語

市場価値を高める2つめのスキルは、需要の高いプログラミング言語です。参考までにTIOBEによる2024年プログラミング言語人気ランキングを挙げると、以下の順位となっています。

  1. Python
  2. C++
  3. C
  4. Java
  5. C#

PythonはAIやデータサイエンス、Web開発など多彩な分野で使われています。C++はC言語にオブジェクト指向プログラミングなどの改良を加えた言語です。アプリや大規模業務システム、OS、IoT、データ解析など、先端技術の開発に多く使われるため人気があります。

前年13位から7位にランクアップしたGo言語も注目です。GoはGoogleによって開発され、実行速度の速さや並行処理、簡潔な構文が特徴です。クラウドインフラの開発やマイクロサービスなどの分野で活躍したい方は、GO言語の習得をおすすめします。

プログラミング言語は単に人気で選ぶのではなく、自分の興味やキャリアの目標、めざしたい業界のニーズを考慮して選択しましょう。

参照:TIOBE Index for July 2024

ビジネススキル

市場価値を高める3つめのスキルは、ビジネス全般に通用するスキルです。

技術力とビジネススキルを兼ね備えたWebエンジニアは、開発するだけのエンジニアよりも市場価値が高まります。Webエンジニアが身につけるべきビジネススキルには、プロジェクトを成功に導く以下の能力が挙げられます。

  • コミュニケーション力
  • 情報収集力
  • 課題解決能力
  • プレゼンテーション力

目の前の作業にとどまらず、プロジェクト全体を見渡せる能力や、顧客との折衝スキルを持つWebエンジニアは、どのプロジェクトでも重宝されます。

企画やマネジメントなどの上流工程の経験は、転職市場での価値が上がるだけでなく、社内やクライアントからの評価も上がります。将来独立する際にも実績が大きな武器になるでしょう。

Webエンジニアの平均年収は?

Webエンジニアの平均年収は、経験年数、スキルレベル、地域、企業の規模によって大きく異なりますが、一般的な日本での目安をご紹介します。

・初級(経験1〜3年) 約350万〜450万円

・中級(経験3〜5年) 約450万〜600万円

・上級(経験5年以上) 約600万〜800万円

・リードエンジニア、マネージャークラス 約800万〜1000万円以上

東京などの都市部では、他の地域に比べて給与が高く設定されていることが多いです。また、特定のスキルセットや経験、特にフルスタックエンジニアやクラウド技術に精通しているエンジニアは、さらに高い年収を得ることができることがあります。

企業によっては、年俸制やストックオプション、ボーナスなども加味されるため、実際の収入はこれより高くなる場合もあります。

需要あるスキルを武器に市場価値を高めよう

Webエンジニアの転職は売り手市場ですが、今後需要の高まる領域のスキルを身につければ、より高い年収を期待できます。

Webエンジニアとして転職市場で高く評価されるスキルは、AIやブロックチェーン、インフラなどの最先端技術の開発スキルです。企画や要件定義、マネジメントの経験者も重宝されます。

新しいスキルを習得するには、専門性を高めたい領域を実務で学べる環境に転職するのもひとつの方法です。

リバミーでは、Web系の有名サイトのプロジェクトや、大規模サイトのリニューアル案件などを請け負っており、、スキルアップ・キャリアアップできる学習環境と業務があります。Webエンジニアとしてさらに市場価値を高めたい方は、ぜひリバミーにお声がけください。

リバミーの求人・採用情報

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