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サーバーサイドエンジニアが「安定」「稼げる」といわれる理由

2024.12.25
エンジニアの仕事

変化の速いWebエンジニアの世界において、今サーバーサイドエンジニアが「安定している」「稼げる」と注目を集めています。システムの基盤をつくるサーバーサイドにおいても自動化の波が押し寄せる一方で、他のWeb系職種より底堅い需要があることも事実です。

そこで今回はサーバーサイドエンジニアが「安定っしている」「稼げる」と言われる理由と、安定して稼ぐための必須スキルを解説します。

サーバーサイドエンジニアとは

サーバーサイドエンジニアとは、サーバー処理に必要なシステムの開発とデータ管理を担うエンジニアのことです。

システム開発には要件定義・設計・開発・テスト・運用保守のフェーズがありますが、設計からテストまでのフェーズがサーバーサイドエンジニアの主な役割です。処理用のシステムとデータベースの構築が仕事のメインですが、運用保守を担当するケースも多く、受け持つ範囲が広いことがサーバーサイドエンジニアの特徴です。

幅広い領域の技術や知識が求められることから、サーバーサイドエンジニアの年収は保有スキルに応じて差が生じます。平均的な年収相場は400万円〜800万円ですが、スキル次第では1,000万円を超えるケースもあるようです。

サーバーサイドエンジニアの仕事内容

サーバーサイドエンジニアが担う仕事は以下のように多岐にわたります。

  • システム開発
  • データベースや外部システムとの連携
  • サーバー環境の構築
  • サーバー保守・運用
  • セキュリティ対策

システム開発

サーバーサイドエンジニアの主な仕事はWebアプリケーションやサービスのシステム開発です。ユーザーインターフェースこそ作らないものの、サービスにおける以下の主要な機能を開発します。

  • ECサイトの会員登録機能、認証機能、フォーム機能
  • Webアプリのログイン機能
  • SNSのユーザー投稿処理の設計

システム構築において、サーバーサイドエンジニアはシステムの設計以降のプロセスを担当することが一般的です。サービス全体の機能にかかわるため、フロントエンドエンジニアや顧客対応の営業から要望のヒアリングをしながら開発を進めます。

データベースや外部システムとの連携

データベースや外部システムとの連携も、サーバーサイドエンジニアの重要な職務です。

Webアプリケーションは、顧客情報や商品情報などのデータベースとの連携が不可欠です。ユーザーのリクエストに最適なレスポンスを提供するために、データの保存や更新、バックアップ、復元、保護といった管理業務も担います。

また、外部のアプリケーションやサービスとの連携を容易にするAPIの開発や、プログラム同士を連携させるAPIの選定もサーバーサイドエンジニアの役割です。開発の効率化とサービス品質の向上を図れるかどうかは、サーバーサイドエンジニアにかかっていると言っても過言ではないでしょう。

サーバーの環境構築

サーバーの環境構築とバージョンアップは本来インフラエンジニアの担当領域ですが、サーバーサイドエンジニアが担うケースがあります。

  1. 要件定義・システム設計
  2. サーバーの種類や形状の選定
  3. サーバーOSの選定
  4. サーバー構築

システムの要件や目的に合わせて、適切なサーバーの種類やOSを選択することもサーバーサイドエンジニアの役割です。

サーバー保守・運用

サーバーやシステムのメンテナンスと運用監視についても、サーバーサイドエンジニアが担当するケースがあります。

サーバー監視業務とは、システムやサーバーの稼働状況や外部からの不正アクセスを監視する業務のことです。サーバーにトラブルが発生するとシステムの機能全体が停止する恐れもあるため、緊急時のトラブル対応が必要となるケースもあります。

経験の浅いサーバーサイドエンジニアの場合はサーバー保守・運用業務の業務を最初に覚え、徐々に対応領域を広げていくことが一般的です。

セキュリティ対策

サーバーやシステムのセキュリティ対策もサーバーサイドエンジニアの大切な職務です。

サーバーがサイバー攻撃を受けるとシステムの不具合や破損、データ流出などにつながり、最悪の場合ユーザーに直接被害が及ぶ恐れもあります。そのためシステムの脆弱性をチェックし、セキュリティパッチや定期的なアップデートを行うことで、常にサーバーを最新の状態に保つことが必須です。

また、サーバーダウンを防ぐために、アクセスの量やパターンを把握し、必要に応じて設計を見直す役割もサーバーサイドエンジニアが担います。

サーバーサイドエンジニアが「安定」「稼げる」といわれる理由

幅広い業務を担当するサーバーサイドエンジニアが安定して稼げるといわれる理由は以下のとおりです。

  • 技術の幅が広くライバルが少ない
  • 保有スキルが陳腐化しにくい
  • DX・仮想化・クラウド化などニーズの高い領域で不可欠

技術の幅が広くライバルが少ない

サーバーサイドエンジニアは、開発から保守・運用まで、対応する業務の幅が広いことが特徴です。保有するスキルの幅が広いことから、他者に代替されにくいといえます。

さらにIT技術の進歩によって、サーバーサイドエンジニアに求められる役割はさらに多様化し、フロントエンド側の業務まで一貫して担うケースが増えてきました。フロントエンドの業務をアサインできるサーバーサイドエンジニアは上司やマネージャーから重宝されています。

多岐にわたるスキルを持つサーバーサイドエンジニアは転職市場においても希少性が高く、ライバルが少ない傾向にあります。

保有スキルが陳腐化しにくい

サーバーサイドが安定しているといわれる理由としては、フロントエンドより技術変化が落ち着いていることが挙げられます。

当然、サーバーサイドの技術にも進化はあるものの、サーバーサイドエンジニアに必要なスキルは幅広く、一度ベーススキルを身に付けると長く仕事に活かせます。

また、サーバーサイドには定番スキルも多いため、マイナーチェンジや機能拡張に対しても比較的容易にキャッチアップが可能です。

ただし、近年のインフラ環境の変化にともない、サーバーエンジニアの業務内容が大きく変化していることも事実です。オンプレミスのサーバー設計・構築の物理的な作業が減少し、代わりにクラウド環境へのサーバー構築業務が増えているため、知識とスキルのアップデートは必須といえます。

DX・仮想化・クラウド化などニーズの高い領域で不可欠

DXやAIの台頭に代表されるように、業務効率化のためにIT化を推進する企業が多く、サーバーサイドの開発需要も高い状況が続いています。

さらに、WebサイトやWebサービスの開発需要も引き続き活発です。Webサイトを活用する企業や機関は依然増え続けており、開発するシステム自体も高度化していることから、複雑な機能の開発に対応できるサーバーサイドエンジニアは引く手あまたの状況です。

また近年はシステムの仮想化・クラウド化が進み、企業のシステム移行ニーズも増えています。オンプレミス・仮想化・クラウドの各環境に精通したサーバーサイド—エンジニアは、今後ますます需要が高まるでしょう。

安定して稼ぐサーバーサイドエンジニアが持つスキル

安定して稼げるサーバーサイドエンジニアは以下のスキルを保有しています。

  • プログラミング言語・開発フレームワーク
  • データベース
  • OS・開発環境の構築
  • 通信プロトコルとWebサーバーの知識
  • セキュリティ
  • 仮想化・コンテナ
  • クラウド
  • 問題解決能力・コミュニケーション能力

プログラミング言語・開発フレームワーク

サーバーサイドではインタプリタ・コンパイラ言語、およびそのフレームワークを使って開発が行われています。

特徴

言語

インタプリタ言語

コードを1行ずつ即実行でき、動作確認や修正が容易

コンパイルが不要な分プログラムの実行速度は遅い

単純な処理のシステム開発に向く

JavaScript、PHP、Rubyなど

コンパイラ言語

プログラムの実行速度が早い

計算量の多いシステム構築に向く

ハードウェアに依存

学習コストが高め

C、C++、Javaなど

 

最近ではGo言語やScalaなどが使われることも増えてきました。

言語を習得する際には、開発の効率化につながる以下の開発フレームワークも併せて習得することがおすすめです。

  • 必須フレームワーク:Rails、Laravel
  • 今後必要とされるRubyフレームワーク:Sinatra、Cuba Microframework、Ramaze

データベース

MySQL、Oracle Databaseなどの主要なデータベースの知識も、サーバーサイドの業務には欠かせません。

サーバーサイドエンジニアは、SQLなどのデータベース言語で、MySQL、Microsoft SQL Server、Oracleなどの主要なデータベースにおける定義や操作を行うためです。データベース設計や情報の抽出、更新などの職務もあるため、SQLなどのデータベース言語のスキルも必要です。

開発するシステムやアプリケーション、サービスに応じて最適なデータベースを選択する知見も求められます。

OS・開発環境の構築

サーバーサイドエンジニアには、WindowsやMac、LinuxなどのOSと開発環境構築の知見も必要です。各OSのメリットとリスクの両面を考慮し、最適なOSの選択と開発ができる知見が求められます。

システムやOSの開発などに多く用いられるOSにLinuxがあります。オープンソースで自由にソースコードを書き換えることができ、カスタマイズ性に優れているほか、安全性も高いことが特徴です。Linuxをベースに新しいOSを開発することも可能です。

ただしオープンソースのLinuxにはサポートがないため、トラブル発生時には自力で解決する必要があります。

Linuxを習得する際には、主要なディストリビューション(Ubuntu、CentOS、Red Hat)についての知識も併せて学びましょう。

通信プロトコルとWebサーバーの知識

フロントエンドとの連携やシステム連携を担うサーバーサイドエンジニアには、通信プロトコルとWebサーバーの知識が不可欠です。

通信プロトコルとは、コンピューターやネットワーク機器が、画像やテキストなどのデータをやり取りする通信時のルールのことで、インターネットやその他のネットワークの基盤を形成しています。

主なプロトコルは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)やTCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)などです。特にTCP/IPの知識はトラブルシューティングに役立ちます。

通信における決まりごとと併せて、Apacheなどの汎用性の高いWebサーバーの知識を習得しておくこともおすすめします。

仮想化・コンテナ

自動化の進むITインフラにおいて、管理を効率化できる自動化技術やコンテナ技術のスキルも求められます。

コンテナは仮想化技術の一種で、アプリケーションやミドルウェア、ライブラリなどを1つに集約する技術です。コンテナ技術によって、単一のOS上で複数プログラムの稼働環境を構築でき、動作の軽量化・高速化、構築作業の簡素化が可能になります。

主要なコンテナ技術Dockerやコンテナ管理を自動化するKubernetes、コンテナを複数利用する際のコンテナオーケストレーションを習得すれば、開発をよりスピードアップできるでしょう。

クラウド

インフラ技術はオンプレミスからクラウドへと主流が移り、サーバーサイドエンジニアにもクラウド利用の知見とスキルが必須となりつつあります。

これまで物理的サーバーの構築を行ってきたエンジニアも、クラウドの環境構築へとシフトしてきている状況です。こうした背景から、今後サーバーサイドエンジニアには、オンプレミス環境との違いや、各クラウドサービスの違いを把握し選択できることが求められます。

なお、パブリッククラウドを利用した環境構築においては、オンプレミスよりもセキュリティ面でのリスクは高まります。そのためサーバーサイドエンジニアには、クラウドサービスが提供するセキュリティ機能を最大限に活かす設定スキルも必要です。

実際の求人案件では、オンプレミスからクラウドシステムへの移行の案件や、AWSを活用したアプリ設計・実装などの案件が増えているようです。

Infrastructure As Code(IaC)

近年はインフラ構築を自動化できる「Infrastructure As Code(IaC)」が注目を集めています。

Infrastructure As Code(IaC)とは、インフラの構成、設定をプログラムと同様にコード化して管理することです。オンプレミスから仮想化、クラウドとインフラが進化・巨大化するにつれ、手動で行う構成や処理が複雑化してきました。しかしIaCを導入すれば複雑化した作業を効率化・自動化でき、以下の効果が期待できます。

  • 環境構築の再現性の実現
  • テンプレートによる作業の効率化
  • 人間の手作業によるミスの防止

IaCはDevOpsとの相性が良いため多くの企業で導入されています。今後IaCで開発のできるサーバーサイドエンジニアの市場価値はいっそう高まるでしょう。

問題解決能力・コミュニケーション能力

構築後のWebサイトやアプリケーションの運用中に、システム障害やバグが起こる可能性も0ではありません。サーバーサイドエンジニアには、トラブルの原因を特定する論理的思考や、解決のために迅速かつ適切な対応ができる問題解決力が求められます。

システム開発においても、クライアントの要望を満たしながら不具合を防ぐためには、筋道を立てて物事を捉えられる論理的思考力が必要です。さらにプロジェクトを進めるうえでは、フロントエンド・営業など他部署との連携が必須のため、必要な情報を理解・伝達するコミュニケーション能力が欠かせません。

サーバーサイドエンジニアに求められる資質は幅広く、これらを身に付けた人材は安定して稼げる人材になれるでしょう。

安定して稼げるサーバーサイドエンジニアを目指そう

 

Webエンジニアの中でもサーバーサイドエンジニアが安定して稼げる職種といわれる理由は、スキルの幅が広く陳腐化しないことや、DXやクラウド化のニーズが高いことなどが挙げられます。

特に仮想化・クラウド化の最先端技術を身に付けた人材は、今後ますます需要が高まる見込みです。また技術力だけでなく、問題解決力やコミュニケーション能力を磨いた人材は特に重宝されます。

安定して稼げる市場価値の高いサーバーサイドエンジニアをめざしたい方は、「自分が持っているスキル」「足りないスキル」「今後、強みとしていきたいスキル」を明確にして、キャリアプランを描いてください。

大規模サイトの構築などのプロジェクトを多数請け負っているリバミーは、サーバーサイドエンジニアも募集しています。入社後は個別にキャリア面談を実施し、個々が思い描くキャリアと、そのために必要なアクションについて明確にしたうえで、適切なプロジェクトにアサインします。

新規サービスの立ち上げなど、今まで経験したことがない仕事にチャレンジする機会もあり、定期的なミーティングで仕事に関する課題解決の方法や今後注力すべき仕事、スキルアップの方向性などについてアドバイスしています。

どこでも通用するエンジニアをめざしたい方は、大手サービスのサイト運営を肌で感じることができるリバミーにご相談ください。

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