Webエンジニアなら知っておきたい 2024年の開発トレンド【開発言語編】
変化の速いWeb開発の世界において、開発言語のトレンドや将来性が気になるWebエンジニアも多いのではないでしょうか。
今後学ぶべき開発言語を知るためには、まずWeb開発のトレンドを把握する必要があります。そこで今回は、Webエンジニアが知っておきたい2024年のWeb開発トレンドについて、開発言語を中心に解説します。
Web開発のトレンド
Web開発言語のトレンドを探るために、まず2024年のWeb開発のトレンドを3つ紹介します。
・プログレッシブウェブアプリ(PWA)
・AI・機械学習のWebアプリへの統合
・サーバーレスアーキテクチャ
プログレッシブウェブアプリ(PWA)
プログレッシブウェブアプリ(PWA)とは、WebサイトやWebアプリをネイティブアプリのようにインストールする技術、またはそのWebサイト・アプリを指します。
ブラウザ内での読み込み速度が速く、オフラインでもアクセスできる特徴があり、ユーザーの離脱防止につながるため、PWAを導入する企業が増えています。
PWAの開発にはHTMLやCSS、JavaScriptの言語とReact、WebAssemblyもしくはAngularが使用されます。
AI・機械学習のWebアプリへの統合
近年はAI・機械学習を統合したWebアプリ開発が進んでいます。
AIチャットボットや音声アシスタントに代表されるように、AIチャットボットを通じてデータを収集する一方で、FAQ機能を通じてユーザーの疑問をスピーディーに解決することが可能です。さらにAIアルゴリズムの高度なデータ分析によって、モバイルアプリ上でユーザーにパーソナライズされたサービスを提供できます。
AI・機械学習をアプリに統合すればユーザー体験を大きく向上させられるため、フリップカートやAmazon、NetflixなどのサービスにもAI・機械学習が活用されています。
AI開発に使われる主な言語は、PythonやC言語、C++、JavaScript、R言語、Juliaなどです。
サーバーレスアーキテクチャ
「サーバーレス」とは、自社でサーバーの運用・管理を行わない以下のクラウドサービスのことです。
・AWS Lambda
・Azure Functions
・Cloud Functions
サーバーレスアーキテクチャは中小企業などのコスト削減を図りたい企業や、サーバー管理にリソースを割けない企業で活用されているほか、スピーディーな開発にも貢献しています。小規模からITインフラの整備ができることや、サーバー規模の拡張が容易なこともサーバーレスアーキテクチャのメリットです。
サーバーレスアーキテクチャ(AWS Lambda)の主な開発言語はPythonやJavaScript(Node.js)、Javaです。
Web開発言語のトレンド
Web開発のトレンドを踏まえて、2024年の言語のトレンドを見てみましょう。
1.JavaScript
JavaScriptはWeb開発には欠かせないクライアントサイドのスクリプト言語で、常にトレンドの上位にランクインしています。汎用性が高く、フロントエンド・サーバーサイド両方で使用される点や、新しい記法が次々登場していることも特徴です。
Web開発においてJavaScriptでできることは以下のとおりです。
・フォント変更
・アニメーション実装
・チャートなどでのデータ可視化
・数式・文字列処理
・フォーム機能の拡張
・効率的なデータ処理
・効果的なデータベース管理
進化し続けるJavaScriptの将来性は高いと言えます。モダンフレームワークも多く、他の言語との相性も良いため、組み合わせによって仕事の幅が大きく広がるでしょう。
2.Python
Pythonはコンパイル不要のインタプリタ言語(オープンソース)です。
構文がシンプルで読み書きしやすいことや、フレームワークが豊富で、機械学習に特化したライブラリがあることも特徴です。大人数の開発にも重宝されます。
Pythonには主に以下の開発用途があります。
・AI開発
・Web上からのデータの収集
・データ分析
・ビックデータの解析
・事務業務の自動化
Pythonを活用したサービスやアプリにはYouTubeやInstagram、Dropboxなどがあり、ロボットPepper(ペッパー)の感情生成エンジン開発にも使用されています。
今後もAI開発やデータ解析などの分野で、Pythonとそのフレームワークを活用する機会は増えるでしょう。
3.Rust
RustはMozillaが開発した安全性の高いオープンソース言語です。
並行処理ができ、C、C++と同等の速い実行速度を持つことが特徴で、「Stack Overflow Developer Survey 2024」の「the most-admired programming language」に連続して選出されるほどの人気です。
Rustは速度と安全性が求められる以下の開発で多く使用されます。
・メモリ
・組込み系システム
・OS
・Webブラウザ
・メッセージングアプリ
・サーバー用途
FirefoxのWebブラウザやDiscordのメッセージングアプリ、Dropbox、npm パッケージ管理システムなどのほか、AndroidとLinuxの基本ソフトにも活用されています。
RustはMicrosoftやGoogle、Amazonなどで採用されたために一段と認知と支持が高まりましたが、習得難易度は高めです。
4.TypeScript
TypeScriptはMicrosoftが開発したオブジェクト指向型言語です。
JavaScriptを拡張して開発されたため、JavaScriptの開発環境や実行環境で使えることと、ソースコードがシンプルなことが特徴です。静的型付けのため、未然にエラーを発見できるメリットもあります。
TypeScriptの主な用途は以下のとおりです。
・動的なWebサイトの開発
・大規模Webアプリケーションの開発
・スマホアプリケーションの開発
TypeScriptはメジャーなライブラリやフレームワークに対応しており、LINE NEWS、Googleのフロントエンド部分などの開発に活用されています。
Google上での検索回数が年々増加している注目言語でもあり、JavaScriptのスキルを持つ人なら難易度も高くないため、プラスアルファで習得しておくことをおすすめします。
Webエンジニアのトレンドを押さえてスキルアップを図ろう!
Web開発は変化が速く、トレンドも年々移り変わります。また、開発するシステムや工程によって習得すべき言語が異なります。
現在の開発や今後関わってみたい開発の最新情報を常にチェックし、今後活用できそうな最新の言語やフレームワークを積極的に学ぶことが重要です。
今あるスキルにプラスしてトレンドに沿った新しいスキルを身に着け、市場価値の高いWebエンジニアをめざしましょう。
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