Webエンジニアのおすすめ資格15選 難易度・学習時間の目安を紹介
Web系サービスが多様化・高度化し続けている今、フロントエンド・バックエンドのエンジニアのニーズが高まっています。Web系のエンジニアは、技術や知識があれば資格を取得していなくても仕事をすることは可能ですが、資格があれば自身のスキルを客観的に伝えやすくなります。
また、資格取得のための勉強をすることで知識を体系的に整理できるうえ、ただ勉強するよりもモチベーションが上がりやすいのもメリットといえるでしょう。今回は、現場で活躍するWebエンジニアやプロジェクトリーダーが多く取得している「おすすめの資格15選」を紹介します。ぜひ、資格取得の参考にしてください。
Webエンジニア全般向けの定番資格
最初に、多くのWebエンジニアが取得をめざす定番の資格について、内容と難易度、合格率などを紹介します。
基本情報技術者試験(FE)
基本情報技術者試験は、独立行政法人 情報処理推進機構が運営する国家試験で、ITエンジニアの登竜門といわれる資格試験です。
この資格を取得しているということは、ITに関する基本的な知識や技術、実践的な活用能力を身につけていることの証明になります。
・難易度:やや難しい
・合格率:45%
・学習時間の目安:初学者200時間
応用情報処理技術者試験(AP)
応用情報処理技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格である国家試験で、高度IT人材に必要な応用的知識とスキルを有していることの証明となります。
現役のエンジニアが受験することが比較的多く、ITを活用した戦略の立案、システムの要件定義・設計・開発・構築などの役割を独力で行えることが求められています。
・難易度:難しい
・合格率:20%
・学習時間の目安:初学者500時間、基本情報技術者試験合格者200時間
ITパスポート試験(IP)
ITパスポートは、独立行政法人 情報処理推進機構が運営する国家試験で、ITに関する基礎知識が体系的に身についていることが証明されます。
国家資格となる情報処理技術者試験の中で最も難易度が低く、ベースとなる基礎知識を整理するのに最適といえるでしょう。
・難易度:易しい
・合格率:50%
・学習時間の目安:初学者100時間
フロントエンドエンジニア向けの資格
ここでは、フロントエンドエンジニアが自らの技術や知識のレベルを証明できる資格について解説します。
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験は、特定非営利活動法人LPI-Japanが実施する認定試験です。
HTML5、CSS3、JavaScriptなど最新のマークアップに関する技術力と知識を認定するもので、2つのレベルに分かれています。レベル1ではWebコンテンツ制作の基礎を、レベル2ではシステム間連携や動的Webコンテンツの開発・設計の能力を問われます。
・難易度:レベル1/やや易しい、レベル2/やや難しい
・合格率:非公表
・学習時間の目安:レベル1/40時間、レベル2/360時間
特定非営利活動法人LPI-Japan:HTML5プロフェッショナル認定試験
Certified Internet Web Professional JavaScript Specialist
アメリカのCertification Partner社が実施しているCertified Internet Web Professional(CIW資格)のひとつで、JavaScriptの基本的な使い方が問われる試験です。
特定の製品やベンダーを対象にしていないため、総合的なIT技術の知識があることを証明できます。国際的に通用する資格なので海外企業との協働時や海外企業への転職にも役立ちますが、試験は全て英語のため英語力は不可欠です。
・難易度:やや難しい
・合格率:非公表
・学習時間の目安:非公表
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、株式会社サーティファイが運営する民間資格で、Webサイト制作におけるデザイン能力やWebページのコーディング能力などの知識や技術を評価します。
スキルに応じて、スタンダードとエキスパートの2種類の認定試験があります。
・難易度:易しい
・合格率:90%
・学習時間の目安:スタンダード/24時間、エキスパート/38時間
Java™プログラミング能力認定試験
Java™プログラミング能力認定は、株式会社サーティファイの情報処理能力認定委員会が主催する民間資格で、Javaに関する基礎知識やオブジェクト指向に基づきアプリケーションプログラムやアプレットを作成する能力を認定します。
スキルに応じて、1級、2級、3級に分かれています。
・難易度:1級/やや難しい、2級/普通、3級/易しい
・合格率:60%
・学習時間の目安:1級/70時間、2級/100時間、3級/120時間
株式会社サーティファイ:Java™プログラミング能力認定試験
W3Schools TypeScript Certificate
W3Schools TypeScript Certificateは、Webプログラミングなどの学習サイト「W3Schools」を提供するノルウェーのRefsnes Data社が運営する認定資格です。
TypeScriptの知識やスキルを証明する資格ですが、互換性のあるJavaScriptについても中級程度の知識が必要です。試験は全て英語ですが、同社が学習用コンテンツも公開しているのでTypeScriptを学びながら英語にも慣れると良いでしょう。
・難易度:やや難しい
・合格率:非公表
・学習時間の目安:非公表
W3Schools:TypeScript Certificate
バックエンドエンジニア向けの資格
最後に、バックエンドエンジニアのスキルの証明になる資格を紹介します。
Oracle認定Javaプログラマ試験
Oracle認定Javaプログラマ試験は、日本オラクル社が主催するJavaの知識やスキルを証明するベンダー資格です。
難易度によって、Bronze、Silver、Goldの3つのランクに分かれています。
・難易度:Bronze/易しい、Silver/やや難しい、Gold/難しい
・合格率:非公表
・学習時間の目安:Bronze /40~50時間、Silver/ 80~100時間、 Gold /150時間
オラクル認定資格制度 | Oracle University
Python3エンジニア認定基礎試験
Python3エンジニア認定基礎試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が主催するPythonのスキルを認定する資格です。
Pythonの文法と基礎概念、応用問題が出題され、正しく利用するために必要な知識やスキルを測定します。
・難易度:易しい
・合格率:75〜80%
・学習時間の目安:30〜40時間
PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験は、一般社団法人PHP技術者認定機構が主催する資格です。PHPのスキルを証明するための唯一の資格で、この資格を取得することでPHPエンジニアとしての技術力を客観的に証明できます。
試験はPHPのバージョンで区分けされ、さらに難易度により、初級、上級(準上級)、認定ウィザードと分かれています。
・難易度:初級/易しい、上級(準上級)/やや難しい、認定ウィザード/難関
・合格率:初級/70%、上級(準上級)/10%、認定ウィザード/ここ数年応募者なし
・学習時間の目安:初級/100時間、上級(準上級)/50時間、認定ウィザード/不明
Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験は、Ruby Associationが運営する民間資格でRubyの技術力を認定します。
基礎的なスキルを証明するSilverと応用・実践的な技術を証明するGoldの2つのレベルがあります。
・難易度:Silver/易しい、Gold/やや易しい
・合格率:非公開
・学習時間の目安:Silver/50時間、Gold/100時間
Rails技術者認定試験
Rails技術者認定試験は、一般社団法人 BOSS-CON JAPAN Rails技術者認定試験運営委員会が主催しています。
Rubyでの開発に多用されるフレームワークRuby on Railsの技術力を証明することができる試験で、バージョンとレベル別に試験が提供されており、Rails4はブロンズとシルバー、Rails5 はベーシックの3種類があります。
・難易度:Rails4ブロンズ/やや易しい、Rails4シルバー/やや難しい、Rails5 ベーシック/やや易しい
・合格率:非公表
・学習時間の目安:非公表
一般社団法人 BOSS-CON JAPAN Rails技術者認定試験運営委員会
Oracle Master
Oracle Masterとは、日本オラクルが提供するOracle Databaseに関する技術力を証明する資格です。
難易度により、Bronze、Silver、Gold、Platinumの4つに分かれています。Oracle Certification Programとの連携が行われているため、Silver以上の資格は日本国外でも通用する資格です。
・難易度:Bronze/普通、Silver/やや難しい、Gold/難しい、Platinum/難関
・合格率:非公表
・学習時間の目安:Bronze/20~40時間、Silver/20~40時間、Gold/20~40時間、Platinum/350時間
Google Cloud認定資格
Google Cloud認定資格とは、Google Cloudに関する知識やスキルが評価される試験です。
基礎資格に1種、アソシエイト資格に1種、プロフェッショナル資格に9種と3つのレベルで合計11種の資格が設定されています。プロフェッショナル資格の一部は英語の試験しか実施していないため、英語での受験が必須となります。
・難易度:基礎/易しい、アソシエイト/やや難しい、プロフェッショナル/難しい
・合格率:非公表
・学習時間の目安:非公表
資格を活用して活躍の場を広げよう
Webエンジニアにとって、資格取得は必須とはいえず、忙しい仕事の合間に学習のための時間を捻出するのは厳しいと感じる人もいるかもしれません。しかし、資格を取得し「この技術をこのレベルで使いこなせる、理解している」と対外的に明示できることは、長い目で見れば大きなメリットになりえます。
新たなWebサービスの開発や既存サイトのリニューアルなど、多様なプロジェクトに人材を輩出しているリバミーは、フロントエンド・バックエンドとしてプロジェクトで経験を積みながら、仕事・キャリアの選択肢を広げるために資格取得をめざすことができます。
「新しい技術を習得したい」「成長できる環境でスキルアップしたい」「いずれはフルスタックエンジニアとして活躍したい」という方は、ぜひリバミーにお声がけください。
リバミーには、資格取得報奨金制度があり、資格取得の実績に応じて報奨金をお支払いします。1on1などのキャリア面談を通して、それぞれがめざすキャリアに対して最短のプロジェクトにアサインします。全社的に資格やスキルの習得もしっかりバックアップする「リバミー」。
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