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フロントエンドエンジニアからフルスタックエンジニアになるためのロードマップ

2024.04.19
エンジニアの仕事
考え事をする男性

フロントエンドエンジニアのロードマップをご紹介。

フロントエンドエンジニアとしてWeb制作に携わるエンジニアの中には、キャリアの幅を広げたいと考え、フルスタックエンジニアとしての転職に興味を持つ方も多いのではないでしょうか。

フロントエンド・バックエンド・アプリ・インフラ・データベース…幅広い領域に携わるフルスタックエンジニアは、Web関連の転職市場で年々ニーズが高まっています。フロントエンドエンジニアがバックエンドやサーバーサイドのスキルを習得すれば、エンジニアとしての活躍の場は格段に広がるでしょう。

今回から2回にわたり、Webエンジニアがフルスタックエンジニアになるためのロードマップを紹介します。1回目は【フロントエンドエンジニア編】です。

目次

フルスタックエエンジニアの仕事とは
フルスタックエンジニアが求められる背景と将来性
フロントエンドエンジニアからフルスタックエンジニアへのロードマップ
フルスタックエンジニアになるための学習方法
フルスタックエンジニアをめざして活躍の場を広げよう

フルスタックエエンジニアの仕事とは

フルスタックエンジニアとは、ひとつの専門分野に特化せず、複数の技術に対応できるエンジニアのことです。フロントエンドからバックエンド、アプリ、インフラ(クラウド)、サーバー、データベース、OSまで、幅広い領域に携われる人材として、ここ数年で需要が高まっています。

フルスタックエンジニアに求められる主要なスキルは、以下の3つです。

・設計・開発スキル:アプリの要件、画面イメージ、機能を決める設計の知識と実際のプログラミングスキル

・ミドルウェアの知識:統合運用管理、データベース管理システム、ファイル転送などの知識

・OSの知識:Windows、iOS、Linuxなど

単なる「何でも屋」「便利屋」に留まらず、広い領域の専門知識と技術を活かし、企業の開発課題を解決する重要な役割を担うのがフルスタックエンジニアです。

フルスタックエンジニアが求められる背景と将来性

将来性 矢印

ここからは、フルスタックエンジニアが必要とされる背景と将来性を解説します。

フルスタックエンジニアが求められる背景

従来のエンジニア需要は、業務効率化・コスト削減の分野がメインでしたが、次第に時代のニーズに則した新しい製品の開発需要が高まっています。

競合他社よりも製品・サービスを早く開発・リリースする必要性が生じ、開発スピードが速まっていることが、エンジニア需要に大きな影響を及ぼしました。企業で新しいプロジェクトが立ち上がったとき、新しい外部エンジニアを探すよりも、多彩なスキルを持つ自社エンジニアを登用するほうが効率的、と考えられるようになったのです。

開発手法の変化も、エンジニアの立ち位置を変えた要因です。従来の業務システム開発は、要求事項やコスト、納期があらかじめ定められたウォーターフォール型開発が多く、分業制のエンジニアには高い専門性が求められました。

しかし近年は、Webサービスを中心として、小規模のチームでサービスのリリース・検証・改善を繰り返すアジャイル型の開発手法が多く採用されるようになっています。その結果、エンジニアは、開発から運用・ソフトウェア・サーバー・ネットワークまでをひとりで柔軟に対応できるスキルが求められるようになったのです。

フルスタックエンジニアの年収と将来性

フルスタックエンジニアに厳密な定義はありませんが、一般的な年収は500万~1500万円と幅があります。フロントエンドエンジニアの平均年収が約600万円のため、保有する技術と実績次第ではフルスタックエンジニアのほうが高い収入を得られるといえそうです。

フルスタックエンジニアは、開発スピードが速い現場で必要とされる将来性の高い職種です。特に少数精鋭のベンチャーや新規参入のスタートアップでは、サービスの立ち上げスピードが速く、開発コストも抑えなければならないため、一人何役のフルスタックエンジニアは重宝されます。

近年はAWSを利用したWebサイト構築も増えていることもあり、クラウド・インフラの知識が豊富なエンジニアの市場価値はさらに高まるでしょう。

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フロントエンドエンジニアからフルスタックエンジニアへのロードマップ

ロードマップ

フロントエンドエンジニアからバックエンドエンジニアへと領域を広げるためには、コンピューターとインターネットの機構を理解する必要があります。ここではフルスタックエンジニアをめざすためのロードマップとして、身につけるべきポイントを解説します。

インターネットの仕組みを理解する

フルスタックエンジニアをめざすなら、Webアプリケーションの実装に必要なインターネットの仕組みを押さえておくことが重要です。

クライアントサーバー方式やドメイン、IPアドレス、プロトコルなどの基礎知識について、曖昧な点があれば今のうちに解消しておきましょう。

また、バックエンド領域でDNSサーバーを構築するため、ドメイン名とIPアドレスを紐づけする「DNS」についても、理解する必要があります。

サーバーとブラウザ間で情報をやり取りするプロトコル「HTTP通信」と、暗号化された「HTTPS通信」についても、決済機能のハッキング防止に関わるため、押さえておきましょう。

ブラウザを理解する

バックエンド領域のブラウザの動作や仕組み、役割、種類についても、押さえておくべきです。フロントエンドから送られたデータをバックエンドで処理し、フロントエンドに返すブラウザの基本的な仕組みをまず理解しましょう。

また、近年はブラウザによる表示の差異が少なくなったとはいえ、ブラウザごとの特性(IE・FireFox・Google Chromeなど)も、把握しておく必要があります。

OSを理解する

Webページのパフォーマンスを最大化し、メモリを最適化するためには、OSの理解も不可欠です。

フルスタックエンジニアには、代表的なOS(Operating System)であるLinux・Windows Server・Unixの特徴と、バックエンド領域のコマンドやメモリ・プロセス管理、スレッドの知識が求められます。

特にWeb開発では、Linuxコマンドを使えることが必須です。WindowsのPowershell、macOSのbashの基本コマンドも押さえておきましょう。

データベースを理解する

フルスタックエンジニアをめざすなら、アプリケーションのデータを維持・管理するデータベースの理解は必須です。

具体的にはデータベース操作の命令文「クエリ」や、データを分割・整理する「正規化」、階層・ネットワーク・リレーショナルの「データベース構造」など。主要なデータベースにはOracke、MySQL、SQLite、PostgresSQLなどがあり、それぞれの特性と操作方法を理解していると、エンジニアとして高い評価を得られます。

インフラの知識と開発技術を習得する

物理的サーバーを使用するオンプレミスと、AWSを始めとするクラウドサービスの理解も必要です。近年は安価でスピーディーなシステム構築が可能なクラウドが主流となっており、主要なクラウドサービスにはAWSとMS Azure、GCPがあります。

一方で、堅牢なシステムであることを重視する官公庁や金融機関は、システムが複雑なため、時間をかけてクラウド移行を進めています。クラウドでの開発案件が増えているとはいえ、オンプレミスの知識が不要とはいえない点に注意が必要です。

APIを理解する

バックエンドエンジニアをめざすなら、アプリケーションとプログラムをつなぐAPIの理解も不可欠です。

シームレスなUXを実装するために、バックエンド領域の使いやすいAPIの設計・実装を理解しておくことが大切です。Web APIやHTTPメソッドについても習得しておきましょう。

プログラミング言語とフレームワークの習得

データベースやサーバーを扱うためには、PHP・Ruby・Python・Javaなどのバックエンドやサーバーサイドの言語を習得する必要があります。ひとつの言語を学んでおけば、他の言語にも応用できる場合が多いので、教材が多く習得しやすいRubyから始めるのもひとつの方法です。

チームで効率よく開発するためには、フレームワークの習得も必要になります。バックエンドではLaravel、Ruby on Rails、Djangoなどがあり、さらにJavascriptのモダンフレームワークとして、React、Vue.js、Angularも、サービスサイトやアプリケーション開発で多く使用されています。

自身の進みたい方向性や、携わりたいプロジェクトに合わせて、習得するフレームワークを選ぶとよいでしょう。

Webセキュリティの知識

サーバーサイドやバックエンドの開発をある程度習得できたら、Webセキュリティの知識も身につけておきましょう。

サイバー攻撃の手法は年々巧妙・悪質になっています。IPA(情報処理推進機構)やNICS(内閣サイバーセキュリティセンター)などで最新情報を収集するほか、セキュアプログラミングを体系的に身につければ、実際のサイト制作・システム構築に活かせます。

Webサイトでは顧客データを含む多くの情報を扱うため、仮に情報漏洩があると最悪の場合、信用問題や損害賠償にも発展しかねません。案件に携わる前には必ず、Webサイトとネットワークを守る知識を学びましょう。

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フルスタックエンジニアになるための学習方法

スキルアップ

フロントエンドエンジニアからフルスタックエンジニアになるためには、バックエンド言語のプログラミングを覚えなければなりません。ここでは、新しい言語を効率的に身につける方法を紹介します。

コードリーディングをする

熟練者が機能を実装したコードを読むことで、プログラミングの学習をする方法です。

ソースコードの構成要素を理解できたら、題材となるソースコードを見つけます。無償で使用・改変が可能なオープンソースのソースコードを利用するのがおすすめです。GitHubでコードレビューしながら、質疑応答するとコードへの理解を深められるでしょう。

熟練者と組んでペアプログラミングをする

新しい言語のプログラミングを確実に習得するには、ナビゲータとドライバに分かれて行う「ペアプログラミング」が効果的です。

知見が豊富な方にナビゲータになってもらい、ドライバとして手を動かしながらプログラミングする方法を取ると、スキルの定着に効果的です。エラーによるつまずきを自力で克服する力が付き、応用力も養えます。

フルスタックエンジニアをめざして活躍の場を広げよう

笑顔で話すチーム

アプリケーションの開発からクラウド上でのインフラの構築まで、一貫して対応できるフルスタックエンジニアは、今後ますます必要とされる職種です。

フロントエンドエンジニアは人材が増加傾向で、将来の仕事の単価が抑えられる懸念があります。しかしフロントエンド領域に留まらず、バックエンド領域やインフラ、クラウド領域にも知見を持つことで、エンジニアとしての市場価値を高めることが可能です。

どこでも通用するWebディレクターの育成を推進するリバミーは、フロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアをアサインするプロジェクトも請け負っています。フロントエンドエンジニアとして技術力を高めたい人、バックエンドの知識・技術を得てフルスタックエンジニアとして活躍したい人、システムに精通したWebディレクターをめざす人…それぞれのキャリアプランに応じたステージを用意している会社です。

キャリアアップをめざして、SierやWebサービス事業を展開している会社に転職するのもいいのですが、自分のキャリアプランとは異なる部署に配属されたり、方向性を見直したいときに対応する部署がなかったりすることがあります。

リバミーは、個々の将来像を考慮してプロジェクトを選定しており、定期的なキャリアカウンセリングによって進むべき道を見直せます。現場で活かせる技術と知見を得られれば、制作・開発を包括的に担うフルスタックエンジニアをめざして新たなスキルを習得した後、Webディレクターやコンサルタントにスライドすることもできるでしょう

複数のキャリアを視野に入れている方や、これまで経験できなかった大規模プロジェクトにチャレンジしたい方、さまざまなプロジェクトに参加して技術の幅を拡げたい方は、ぜひリバミーにお問い合わせください。

次回は、バックエンドエンジニアがフルスタックエンジニアをめざすためのロードマップを紹介します。

リバミーの求人・採用情報

リバミーが求める人材は、自由な発想で創造ができる人。
経験が浅い方でも、社内研修制度や業務経験を通じて成長し、活躍できるようになります。
「大手企業のWebディレクターとして結果を出したい」「独立・フリーランスで成功したい」など、
個々の想いや成長を大切にする会社です。