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Webエンジニアの最新トレンド③将来のためにAI技術を学ぶべきか?

2024.09.17
エンジニアの仕事

AIの進化によって、自分の仕事がなくなるのではないかと危惧している人もいるでしょう。Webに関していえば、AIの技術はサイトを一瞬で生成できるレベルに進化しており、コーディングをはじめサイト制作関連の業務は、大部分がAIに取って代わられるともいわれています。

AIが進化し続けると、Webエンジニアは不要になるのか?今後のキャリアのために、AI技術を学ぶべきなのか?今回は、WebエンジニアとAIに関する最新トレンドについて紹介します。現在の仕事の将来性を見極める参考にしてください。

Webエンジニアのトレンド

虫眼鏡と過去・現在・未来の英単語

Web業界において、HTMLやプログラム、CMSなどを仕様通りに作成する業務が減少しているのは事実です。特に下流の工程ほどAIが普及する可能性が高く、エンジニアの作業量の約30%がAIに補完されるともいわれています。

今後は、プログラミングやコーディングをメインとするWebエンジニアの価値は相対的に下がり、エンジニアの二極化が進むという見通しもあるようです。

Webエンジニアとして生き残るためには、上流過程においていかに価値を発揮できるか、技術や効率化を用いていかに新たな価値を創出できるかが重要なポイントになってきます。エンジニアとしての基礎力、AI/機械学習の基礎力、システム/データアーキテクチャーやセキュリティといったハードスキル、問題解決能力、適応力、協調性、コミュニケーション能力やリーダーシップといったソフトスキルの両面を身につける必要があるでしょう。

WebエンジニアはAI技術を学ぶべきか

Webエンジニアとして働くこと自体にAI技術が必要なわけではありませんが、今後ますます需要が高まるAIを身につけておくことは、将来的にプラスになるでしょう。ただし当面は、AIの技術をゼロから学ぶ必要はありません。これからしばらくは、AIを用いたサービスやプログラムの開発だけでなく、AIを活用してサイト制作やプログラム開発のタスクを効率化する力も評価されるでしょう。まずは、AIをどれだけうまく使いこなせるかが重要ということです。

最初に着手するのは、AI活用のための基礎知識や、各種クラウドサービスの使い方など、既存のAIを開発や制作に活かすスキルを学ぶのがよいでしょう。先々のためにAI技術を高めたいという人は、AWSやGCPなど、AIを使ってWeb開発やアプリケーション開発ができるクラウドサービスまで押さえておくと、対応できる仕事の幅が広がります。

WebディレクターやPMをめざすなら活躍の場が広がる

さて、早期にAI関連ツールの活用やAI技術の習得を始めると、Webエンジニアはどんな可能性が広がるのでしょうか。

ひとつは、プロジェクトを推進するためのAI活用です。将来的にWebディレクターやプロジェクトマネージャーをめざす人は、AI活用によるディレクション・マネジメント業務の効率化を視野に入れておきましょう。

Webディレクターなら、生成AIや関連ツールの活用によって、「コンセプト設計における考え方の整理」「ページタイトル・コンテンツの見出し」「データ分析の基本情報整理」「インタビューの想定質問と質疑応答イメージ」といったタスクがスムーズになります。

プロジェクトマネージャーは、「企画・設計内容と連携したプロジェクト管理ツール・シートの作成」「コンプライアンスチェック」「リスクマネジメント」で、人間の作業ボリュームを減らすことができます。

Webディレクターもプロジェクトマネージャーも、「AIでできること」がわかっていれば、顧客への提案やパートナー企業のアサインなどに活かすことができます。Webエンジニアとして働いているうちに、プロジェクトの進行・管理やページ・コンテンツ制作で使えるツールやサービスについて押さえておくと、将来的にも活用できるでしょう。

将来、AIがより普及した際に対応できる

パソコンを打つ手元

最新のAIは、より複雑で柔軟なタスクに対応できるようになりました。これらの技術は、すでに医療診断や自動運転、カスタマーサービスのチャットボットなど、医療や製造業、さらに金融など幅広い分野での活用が広がっています。

Web業界でも、HTMLコーディングのように仕様通りに行う業務は、既にAIが代替できるようになりつつあり、AIを活用できるWebエンジニアが評価されるようになっています。早期に知識やノウハウを押さえておけば、AIがより普及したときに、いち早く対応できるようになれるでしょう。

今のうちにできることとして、生成AIと利用者が多いツールについて、最新の機能と使われ方を把握しておくことをおすすめします。AIはいずれ、Webサービスで当たり前に使われるようになるはずです。それまでに技術を習得するために、業界の動向はキャッチアップしておきましょう。

市場価値を高められる可能性がある

IT人材の需要は、技術の進化に比例して増加しています。一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)によると、日本の生成AI市場は、2030年までに年平均47.2%増で成長し、総額1.8兆円の規模に拡大する見通しです。

これを受けて経済産業省は、2024年6月に「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方2024 ~変革のための生成AIへの向き合い方~」と題したレポートを発表。「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキル」について、以下の形で整理しています。

■生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方(抜粋)

  1. マインド・スタンス(変化をいとわず学び続ける)やデジタルリテラシー(倫理、知識の体系的理解等)
  2. 言語を使って対話する以上は必要となる指示(プロンプト)の習熟、言語化の能力、対話力(日本語力含む)
  3. 経験を通じて培われる「問いを立てる力・仮説を立てる力・検証する力」が重要

■ソフトウェアエンジニアの生成AIの活用の可能性(抜粋)

・企業が生成AIを組織的に導入・活用することでDXのさらなる推進につなげていくためには、5つの人材類型(ビジネスアーキテクト、デザイナー、データサイエンティスト、ソフトウェアエンジニア、サイバーセキュリティ)の活用が必要 

DX推進を担う人材は、生成AIなどの新技術を知り、試しに使ってみるというリテラシーのレベルを超えて、自社のビジネスや自組織の業務プロセスに対する生成AIを組み込んだ製品・サービスの開発・提供や生成AIの本格的な活用が求められる

 

■今後エンジニアが求められるスキル(抜粋)

・今後エンジニアには、AIスキル、上流スキル、対人スキルの3つが必要になる。狭い範囲で単体スキルを競うのではなく、これらをどう組み合わせるのかが重要。加えて、コンピューターサイエンスのスキル・知識、動作原理に対する深い理解を持ち、AIの生成物に対し適切に指示を返せる力も重要

①AI スキル

コーディングツールを上手に使いこなすこと、AI とのコミュニケーション能力、AIに適切に問いを投げる力、正しい指示を出す力が重要

②上流スキル

今後生成AIの普及が進めば、単純作業から解放され、複雑で創造的な仕事をすることが求められる。コーディングなどの業務だけではなく、設計や技術面でビジネスを牽引するなどの役割を担うことが期待されるようになっていく

③対人スキル

AI の生産性が上がっていく中で、人対人のコミュニケーションの重要性が相対的に高まっていく

今後のエンジニアは、企画・設計力やコミュニケーション力が求められるようになっていきます。AIの進化は、キャリアアップをめざす人にとってチャンスともいえるでしょう。

技術習得をめざすなら本気でチャレンジすべし

上に向かう矢印

AI技術を習得することは、Webエンジニアにとってメリットになるとはいえ、それなりの覚悟が必要です。最新のIT知識を習得するためには、好奇心を持って日々学ぶ姿勢がなければ難しいでしょう。
また、AI分野は学習範囲が広く、それぞれの目的に応じて学習すべき内容は異なります。

学習を進めるうえでは、基礎概念の理解が重要であり、基本的な数学・統計の理解、機械学習の理論やアルゴリズムについての知識も必要です。

加えて、AI分野で広く使われるPythonのようプログラミング言語スキルも必要不可欠になります。基礎知識の習得には、初心者の場合300~600時間程度、プログラミング経験があるなどの中級者でも200~300時間程度といわれています。

初心者の場合は、初期費用も抑えられ、自分のペースで学習できる書籍がおすすめです。経験者や確実に技術を習得したいという意欲が高い人は、eラーニングやスクールを活用してみてください。必要な知識を体系的に習得できるため、効率良く学習することができるでしょう。コミュニティや勉強会イベントに参加したり、関連資格を取得したりするのも効果的です。

「リバミー」で一歩先を行く働き方を実現しませんか

AIの加速的な進歩で、プロジェクトマネージャー、Webディレクター、Webエンジニアに求められるスキルは急速に変化しています。ルーティーンをこなすだけのエンジニアでは、将来生き残っていくことはできないでしょう。逆にいえば過渡期だからこそ、チャンスをつかめる絶好の機会でもあります。

WebエンジニアやWebディレクターに活躍の場を提供しつつ、多様な学習を支援している「リバミー」がめざすのは、時代の変化に対応できる人材の育成です。経験が浅くても、どこでも通用する人材になりたいという意志と学習意欲があれば、キャリアアップを実現できるでしょう。リバミーに興味がある方、事業やサービスの詳細について知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

リバミーの求人・採用情報

リバミーが求める人材は、自由な発想で創造ができる人。
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