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「Webエンジニアで年収1000万円」は実現できる? 可能性を高める4つの方法

2024.12.18
エンジニアの仕事

「Webエンジニアの年収は他のIT職種よりも低い?」「Webエンジニアでも年収1,000万円を実現できる?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。実際のところ、Webエンジニアでも年収1,000万円以上を達成している方はいるものの、実現のためには技術+αのスキルや資質が必要となるのが一般的です。

今回は、Webエンジニアが年収1,000万円を実現するための4つのキャリアパスと、年収をアップさせる具体的な方法を紹介します。

Webエンジニアで年収1,000万円をめざせる?

結論からいうと、Webエンジニアが年収1,000万円を実現することは可能です。ただし豊富な実践経験と幅広い知見、スキルが不可欠となることも事実です。 年収を上げるためには、エンジニアとしてのスキルだけでなく、仕事と自分とのマッチ度や働き方、企業選びなどのキャリアパスも重要な要素となります。

また、長く活躍するためには技術力以外の人間的な資質も求められるので、今後習得するスキルの幅や方向性を見極め、適切なキャリアパスを選択することが大切です。

Webエンジニアの平均的な年収       

Webエンジニアの平均的な年収は、年代や職種、働き方、企業の規模や形態などによっても異なるため、それぞれ解説します。

年代別

まず、年代別の平均年収(20代、30代、40代)を見てみましょう。

参照:経済産業省「我が国におけるIT人材の動向

調査対象者の大半が25%~75%の間に属しているため、平均から著しく外れた最高値と最低値ではなく25%値・75%値を上下の数値として掲載しています。

実際には最大値の数値が平均値を引き上げていることから、平均よりも低い年収のエンジニアが多いことが考えられます。実際の年収はこの後紹介する複数の要素によっても左右されるため、ここではキャリアに応じて年収が伸びていくことだけを押さえておきましょう。

職種別

続いて、Webエンジニアの職種別に平均的な年収を見てみましょう。

  • フロントエンドエンジニア:557万円
  • バックエンドエンジニア:684万円
  • フルスタックエンジニア:500万円から1000万円

フロントエンドエンジニアと、バックエンドエンジニアの年収は、厚生労働省「jobtag(ソフトウェア開発:パッケージソフトシステムエンジニア:基盤システム)」をもとにしています。

バックエンドエンジニアのほうがフロントエンドエンジニアよりも対応領域や保有スキルの範囲が広いことから、年収も高めの傾向です。

フルスタックエンジニアの場合は企業や案件によって業務内容が異なるため、年収に幅があります。フロントエンドとバックエンドの両方に対応できるスキルが必要なため、フルスタックエンジニアの年収は3職種の中でもっとも高くなっています。

働き方別

Webエンジニアの年収は働き方によっても異なります。正社員、派遣社員、フリーランスの働き方別に見てみましょう。

  • 正社員:494万円
  • 派遣社員:約360万円(平均時給1,831円)
  • フリーランス:平均年商約576万円

参照:求人ボックス「Webエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ) 参照:Relance「【2023年版】フリーランスエンジニア白書 1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2023年1月-

正社員の平均的な年収は494万円ですが、年収のボリュームゾーンは322〜405万円となっています。 派遣求人の年収は「月20日実働8時間」として計算しています。

派遣社員の年収が正社員より100万円以上低い理由としては、賞与等がないことと、未経験者のチャレンジが多いことなどが挙げられるでしょう。

フリーランスはもっとも稼いでいるように見えますが、「年商」から健康保険や諸経費を差し引く必要があるので、実際の手取り収入は少し下がると思われます。

企業規模別

最後に、企業規模別の平均年収をチェックしてみましょう。

 賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」をもとに算出)

勤務先の企業規模によってもWebエンジニアの年収に差がつくことがあり、一般に企業規模が大きいほど平均的な年収は高い傾向にあります。

ただし実際には商流や国内・外資などの要因によっても報酬金額は異なる場合があるので、勤務先を選ぶ際には企業規模だけでなく、複数の視点から見ることが大切です。

Webエンジニアが年収1000万円をめざすためのキャリアパス

 

チーム

Webエンジニアが年収1,000万円をめざすには、上位エンジニアをめざす方法や、技術の専門性を高める方法、複数のスキルを並行して習得するなどの方法があります。

ここでは年収アップを目指せる4つのキャリアパスを紹介します。

  • 技術の幅を広げフルスタックエンジニアをめざす
  • プロジェクトマネージャー(PM)やコンサルタントをめざす
  • 希少性の高い最先端技術に特化する
  • 副業・パラレルワークで複数スキルを習得する

技術の幅を広げフルスタックエンジニアをめざす

フルスタックエンジニアとは、フロントエンド・バックエンドの両方の領域に1人で対応できるエンジニアのことで、マルチエンジニアとも呼ばれます。

フルスタックエンジニアは技術面だけでなく、システム全体の最適化や効率的な運用、アーキテクチャまで、開発を包括的に把握することが必要です。したがって技術的な説明を分かりやすく説明する能力や、複数部門と連携するコミュニケーション能力、ユーザーニーズを把握するヒアリング能力も求められます。

現場によってはデザインやUI、SEOなど、幅広い領域を任されるなど、求められる業務領域が異なる場合があります。フルスタックエンジニアの平均的な年収は500万円~1,000万円ですが、保有スキルや勤務先、働き方によって異なるようです。

近年はアジャイル開発が主流となっているため、より多くの工程を担える人材ほど市場価値も高い傾向です。

プロジェクトマネージャー(PM)やコンサルタントをめざす

年収1,000万円を狙うなら、プロジェクトマネージャー(PM)をめざすのも1つの手です。 プロジェクトマネージャーは以下の職務を担います

  • リソース管理:プロジェクトに必要な人材・機器などのリソース調達
  • 予算管理:予算内で機材や人件費をやりくりする
  • 進捗管理:納期に間に合わせるスケジューリング、メンバーのアサイン、遅延の解決
  • 品質管理:事前に定めた品質基準どおりにシステムが動作するかのチェック
  • リスク管理:リスクの予測、障害の除去、トラブル対応

プロジェクトマネージャーの平均年収は約640万円ですが、プロジェクトの規模によっては1,000万円を超えることもあるようです。

プロジェクトマネージャーの仕事はWebエンジニアの経験をそのまま活かせるので、エンジニアからのキャリアアップの道として選択しやすいでしょう。まず小規模開発のプロジェクトリーダーを務め、徐々に組織設計などを学び、経験を積むことが近道です。

また、エンジニアとしてビジネス課題にコミットしたい場合は、ITコンサルタントをめざすこともおすすめです。 ITコンサルタントとは、クライアントの課題をIT技術で解決を図る専門職です。

クライアントの経営戦略に沿ってIT戦略を策定し、システムの開発や最適化を提案する、システムエンジニア(SE)の上流工程ともいえます。また、技術者としてプロジェクトの進捗管理や運用テストにも関わります。 ITコンサルタントに必須のスキルは以下のとおりです。

  • ヒアリング能力
  • 課題把握力
  • 企画・提案力
  • マネジメント能力

ITコンサルタントの平均的な年収は約660万円で、大企業や外資系企業では1,000万円を超えるケースもあるので、チャレンジしてみるとよいでしょう。

希少性の高い最先端技術に特化する

現在注目されているAIや機械学習の開発技術も、年収1,000万円をめざすうえでは武器になります。 AI技術は、ユーザーへよりパーソナライズされたサービスの提供を可能にし、ユーザー満足度とロイヤリティを向上させるもっとも有効な手段の1つです。

またAIを活用した開発技術は企業のDXなど、効率的なデータ処理の領域でも期待されています。 ChatGPTやTensorFlow、PyTorchなどのライブラリ・フレームワークを活用できれば、画像認識や自然言語処理等の高度な機能を効率的に実装できるため、重宝されるでしょう。

AIを使った開発知識を深められれば、より多くのビジネス課題の解決が可能です。AIエンジニアの平均的な年収は800万円ともいわれ、貴重なAI開発スキルを持つエンジニアは、高い報酬を提示されやすいでしょう。

副業・パラレルワークで複数スキルを習得する

すでに開発経験を2~3年以上積んでおり、会社で副業が認められている場合は、副業で収入をアップするのも1つの方法です。 Webエンジニアの案件には、週2~3日の勤務やリモートワークの案件も多数存在するため、本業と組み合わせて取り組むこともできるでしょう。

できれば目先の収入だけに囚われず、新たなスキルを身に付けられる案件に取り組むことがおすすめです。例えば本業にフィードバックできそうな案件や、本業に近い領域で新たに習得したい技術を選択するとよいでしょう。

副業を通じて人脈形成もできるため、近年主流になりつつあるリファラル採用につながる可能性もあります。スキルの幅も広がれば将来的な収入の大幅アップにもつながるでしょう。

Webエンジニアが年収1,000万円をめざすために今できること

女性

一般に年収600万円前後までは技術力アップで狙えるものの、それ以上になるとレイヤーが上がり、技術以外の資質が求められます。 ここでは年収1,000万円をめざすために、必要な資質を身に付ける方法を紹介します。

上流工程や大規模プロジェクトに携われる会社を選ぶ

上流工程や大規模プロジェクトの経験は年収アップへの近道です。 一般に企業規模が大きいほど、携わる案件やプロジェクトの規模も大きい傾向にあります。大企業に勤めたからといって、初めから大きなプロジェクトにアサインされるわけではありませんが、経験と実績を積んで、少しずつ業務の幅を広げていくことは可能です。

結果的に年収1,000万円へと近づきます。 また、現在多重下請け構造の下位ポジションにいるとしたら、上流工程を任されることはないでしょう。元請側の会社に移り、上流工程の経験を積むことをおすすめします。 上流工程をめざすうえでは、日頃から上司やマネージャーの仕事を巻き取る意識で仕事に臨むことが大切です。

開発に注力している企業を選ぶ

年収アップを図るなら、エンジニアに高い給与を支払う企業や開発に投資している企業を選ぶことも大切です。 例えば経営部門にCTOやVPoEがいる企業や、外部の技術顧問が在籍している企業などは、技術開発に注力していると考えてよいでしょう。

その他、カンファレンスのスポンサーをしている企業も要チェックです。 また、面接時に技術力と年収レンジの相関性を聞いてみて、即答できる企業であれば、エンジニアを厚遇している可能性が高いです。

実務経験が少ない場合は資格でポテンシャルを証明する

転職を考えているものの、実務経験が少ない場合や切り札となる実績がない場合は、資格を取得してポテンシャルを証明する方法もあります。

資格だけで就職できるわけではありませんが、スキル習得の意思表示と取得資格を提示することで、面接時に意欲とポテンシャルをアピールすることは可能です。今後携わりたい開発領域に合わせた資格を取得することをおすすめします。

  • 基本情報処理技術試験
  • 応用情報処理技術試験
  • HTML5プロフェッショナル認定試験
  • Ruby技術者認定試験(シルバー・ゴールド)
  • Javaプログラミング能力認定試験

資格取得に向けた勉強で開発に必要な知識も身に付くでしょう。

ポータブルスキルを身に付け市場価値を高める

年収を1,000万円に近づけるためには、どこでも通用する力やスキル(ポータブルスキル)を身に付けることも必要です。 市場価値の高いエンジニアは技術力だけでなく、以下の人間力を習得していることが一般的です。

  • 課題発見力・解決力
  • 計画力・計画遂行力
  • コミュニケーション能力
  • チームを統括するマネジメント能力

特にWebエンジニアとして数年以上のキャリアを積んできた方の場合は、マネジメント関連の能力を期待されるようになります。

ただしマネジメントスキルは短期間で身に付けられるものではありません。日々のコミュニケーションの取り方に留意するとともに、小規模プロジェクトのマネジメントに積極的に手を挙げチャレンジすることが大切です。

Webエンジニアとしてレベルアップし、高年収をめざそう

年収1,000万円を実現しているWebエンジニアは、スキルアップを重ねた結果といえます。マネジメントスキル・コミュニケーション能力などのポータブルスキルや、希少な最先端スキルなどが必須スキルの一例です。

年収1,000万円をめざすなら、大規模開発や上流工程での実務経験も必要となるため、着実にステップアップを図るには、経験を積める環境に身を置くことも大切です。

リバミーは大企業の開発現場や大規模プロジェクトに参加する機会を豊富に用意しています。一人ひとりのキャリアプランに応じてプロジェクトにアサインするので、携わりたい領域の開発や上流工程の経験を積むことも可能です。 Webエンジニアとしてキャリアアップし、いずれは高年収をめざしたいという方は、ぜひリバミーにご相談ください。

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