転職未経験のWebエンジニアは知っておきたい 企業・仕事・求人を選ぶための5つのポイント

初めての転職を前にして、求人の見方や企業の選び方に迷うWebエンジニアの方もいるでしょう。求人を見る基準がわからず、年収や待遇で選びがちという人もいるかもしれませんが、目先の待遇だけで選んでしまうと後のキャリア形成につながらないケースもあるので、注意が必要です。
今回の記事では、初めて転職するWebエンジニアが転職先を選ぶ際のポイントと注意点を解説します。
Webエンジニアの転職でよくある失敗パターン
はじめにWebエンジニアの転職に関する注意喚起のために、初めての転職で陥りがちな罠やよくある失敗のパターンを紹介します。
自分のスキルを見積れずに応募している
ひとつ目の失敗は、自分のスキルを見積れないまま応募して不採用になってしまうパターンです。
自己分析が不十分なまま転職活動を始めても、自分のスキルを言語化できずポートフォリオも充実させられません。志望企業に対するアピールポイントを見出せなければ、何社受けても見送られてしまうでしょう。
自分のスキルに見合わない求人への応募を繰り返していると、転職活動が長期化してしまう恐れがあります。自分のスキルを棚卸しし、自分にできることとできないことを明確にしてから転職に臨みましょう。
転職先企業の理解が不足している
2つ目の失敗は、企業研究が足りておらず、転職先企業の理解が不足しているケースです。
就職面接では、必ずといっていいほど「自社のどこに魅力を感じたか」を聞かれます。面接の想定問答やハウツーだけ知っていても、企業に対する理解が不足していたら面接担当者にも見透かされてしまうでしょう。仮に選考に通ったとしても、入社後にスキルや文化のミスマッチが生じて苦労する可能性が高いといえます。
少なくとも志望先の文化や仕事の詳細な内容、プロジェクトの進め方などについてはリサーチしておくべきです。
転職先に希望する条件が多すぎる
転職先に対する理想が高く、希望する条件が多すぎて応募先が見つからないパターンです。
「フルリモート」「年収〇円アップ」など、すべてを満たす職場はなかなかありません。就職先企業に希望する条件に優先順位を付け、譲れないポイント以外はある程度妥協しないと、いつまでたっても納得の行く転職先を見つけられない可能性が高いです。
また、転職先が見つかったとしても新しい環境に過度な期待をしたために、入社後に失望してしまう失敗パターンもあります。
現在の職場に不満があって辞める場合は特に、新しい環境の待遇や業務内容、人間関係などに大きな期待を抱きがちです。現実的な期待値を設けていないと、入社してみて「考えていたのと違う…」とギャップを感じ、転職に後悔してしまうでしょう。
ブラック求人を選んでしまう
ブラック求人を選んでしまうという転職の失敗パターンもあります。
ブラック求人といっても、さすがに2000年代のような長時間労働を強いる会社は減りました。とはいえ、配属される部署やチームによっても残業時間に違いがあるため、平均残業時間を鵜呑みにして就職したら、予想以上の残業を強いられたというケースはあります。
また、希望とまったく異なる案件やエンジニアとは無関係の仕事にアサインされ、配置転換を願い出ても応じてくれない企業もあるようです。そのような会社に就職してしまうと、本来習得すべき専門スキルが身に着かず、キャリア形成に悪影響を及ぼすことにもなりかねません。
転職エージェント選びを誤る
転職エージェント選びを間違えて、希望どおりの企業をあっせんしてもらえない転職失敗パターンもあります。
実はエージェントによって求人の質や支援は異なり、中には以下のようなエージェントもあるので注意が必要です。
- IT・Web業界に詳しくなく保有スキルと無関係の求人をあっせんする
- インセンティブのために希望に沿わない求人をあっせんする
- 書類通過率が低いことを仄めかし膨大な数の応募を促す
こうしたエージェントに当たってしまうと転職活動に集中できなくなり、在職中の場合には仕事にも支障が出かねません。転職エージェントごとに得意分野も異なるので、慎重に選択しましょう。
転職未経験のWebエンジニアが選択に注意すべき企業
続いて、転職未経験のWebエンジニアが転職先を選択する際に避けるべき企業の特徴を紹介します。
- 求める技術要件が明確でない企業
- 明確な人事評価制度がない企業
- 未経験の若手比率が高い企業
Webエンジニア募集の求人情報に求めるスキルや言語、技術が書かれていない場合には、入社後どのような職務に携われるかがわかりません。こうした曖昧な求人を出すケースでは、非エンジニア職や雑用を任される可能性もあるので注意が必要です。
また、入社時の給与設定が高くても明確な昇格・昇給基準を示していない企業は、入社後に給与やポジションが上がらない可能性があります。目先の給与だけを見ず、その後の昇給やキャリアアップの可能性を確認することが大切です。
なおWebエンジニアの求人によくある「未経験歓迎」の文言は、「未経験で採用し研修で一人前に育てる」ことを意味するものではないため、注意しましょう。未経験者を多く採用する企業の中には、人員確保だけが目的で人材を育てる気はない企業もあります。
また、20代の若手エンジニア比率が高い会社は、離職率が高かったり、経験者が少なくOJTが充分ではなかったりする可能性があるので、成長できる環境なのかをチェックすべきです。社員の在籍年数や経験年数を確認し、キャリアアップの見込みのある会社を選びましょう。
Webエンジニアが初めての転職に成功するためのポイント
前に挙げた転職の失敗パターンを踏まえ、Webエンジニアが初めての転職に成功するために押さえておきたいポイントを解説します。
転職する動機と理由を明確にする
「スキルアップ」や「仕事の裁量」など、転職を決めた動機と理由を明確にしておくことで、企業の担当者に成長意欲をアピールできます。
仕事のビジョンを明確にしておけば今後の働き方も変わります。自己理解を深めるためにも、以下の順でスキルの棚卸しを行い、自分の転職動機と今後の方向性を明確にしておきましょう。
- 転職が本当に正解なのかをじっくり考える
- これまで勤務してきた会社やセクション・職務を書き出す
- 携わってきた職務経歴を時系列でまとめる
- 実績を具体的な数字で表す(実績に対する客観的な評価も記載する)
- トラブル時にどのように対処してきたかをまとめる
- 開発環境などスキルと経験を洗い出す
- 失敗の経験をまとめる
- やりたい仕事は何かを考える
- 自分に向いている仕事は何かを考える
- 将来の目標や理想像を描く(会社で重職に就く、フリーランスになる、起業するなど)
- 具体的なキャリアプランを考える
企業の情報収集を徹底する
自分の動機に見合う転職先を見つけるには、綿密な企業研究による情報収集が不可欠です。
志望先の企業理念やサービス内容が、自分の価値観に合っているかどうかを応募する前に分析しておきましょう。自分が携わる(かもしれない)プロダクトの特徴もチェックし、自分がどのように貢献できそうかを把握しておくと、応募時の説得力が増します。
情報収集した企業の理念や経営方針と自分のスキルやビジョンが合致していれば、面接時に企業とのマッチ度をアピールしやすくなります。
求人の多いタイミングを見逃さない
常に人手不足のエンジニア業界でも、時期によって求人数に波はあるため、応募時期に乗り遅れないようチェックしましょう。
一般的に、年度末の2月~3月や半期末の9月~10月は以下の理由で求人が多い傾向があります。
- 新規プロジェクト要員の募集
- 期末の人事異動の補填
- 年末・年度末の退職者の補填
- 年度の採用予算の消化
期末・半期末は条件に合う求人が見つかるチャンスも多いので、特に情報収集を欠かさないことが大切です。求人停滞期の間も動向や傾向を常時チェックし、求人が増えたらすぐ動けるよう準備できると理想的です。
ただし求人停滞期にも、欠員補充のための「急募」の求人が出る場合があります。プロジェクトに即採用される可能性が高いので、スキルマッチする求人なら応募してみましょう。
初めての転職でWebエンジニアが持つべき転職軸
多数の求人を比べていると、つい待遇や福利厚生ばかりが目に付いてしまい、元々の転職の目的を忘れがちです。しかし転職先を決める軸を定めておけば余計な迷いがなくなるので、最後にWebエンジニアが転職前に定めておくべき軸を紹介します。
求人と自分のスキルとのマッチ度
転職先を選ぶ際に最初に考えるべきことは、自己分析で洗い出した自分の希望や強みにマッチした会社かどうかです。
自己分析と企業研究の両方がしっかりできていて、初めて自分にマッチした会社や職場を見つけられます。自己分析で洗い出した強みや希望条件と企業の求人要件を照らし合わせ、もっともマッチする企業を選べば、入社後もスキルを伸ばしキャリアアップできる可能性が高いといえます。
社風のマッチ度
Webエンジニアの転職に限りませんが、入社する会社の社風が自分に合っているかどうかも転職の重要な軸のひとつです。
最近のエンジニア採用では技術力と同等に、事業貢献が求められる傾向があります。そのためスキルアップだけに捉われず、企業の方向性が自分の価値観と合う会社を選ぶほうが、入社後に文化的なミスマッチがなくポジションアップもしやすくなるでしょう。
実際に応募する前に、企業のWebサイトやSNSで企業の価値観や企業文化を理解し、企業が何を重視するのかを把握しておくことをおすすめします。
キャリアプランの実現性
転職先を決める際には、目先の給料よりもキャリアプランが実現できるかどうかを重視すべきです。
高い給与を提示する企業の中には財務状況が良くなったために、競合に対抗して一時的に初任給を上乗せしているケースがあります。その場合は採用時の待遇が良くても、将来的なポジションアップや昇給までは保証されていません。
自身のキャリアプランを実現しやすい会社には、以下のような共通項があります。
- プロジェクトの選択肢が豊富にある
- 評価基準が明確である
- スキルを学ぶ環境が充実している
また、経験者採用の多い会社、特に40代前後の中堅エンジニアが多い会社は、社員のキャリアアップに力を入れている可能性が高いといえます。ぜひ面接時に新卒と中途の採用割合や人数を質問してみてください。
成長できるサポート体制と環境
先述したキャリアプランの実現性とも関連しますが、スキルアップできる環境が整った会社を選ぶことが大切です。
例えばプロジェクトの選択肢が豊富な会社ほど、自分の努力に見合ったフェーズにステップアップしやすい傾向にあります。また1on1やキャリア面談で1人ひとりに向き合って人材を育てる会社も、キャリアプランを叶えやすい会社である場合が多いといえるでしょう。
さらに、近年はエンジニアにもビジネス視点が求められるようになっているため、ビジネスやマネジメントの教育に力を入れている会社を選ぶと、将来のキャリアビジョンがより大きく広がります。
労働時間と待遇の適切なバランス
もともとWebエンジニアは労働集約型の働き方が中心で、納期が近づくと残業が増えることが多い仕事でした。しかし近年の働き方改革で、労働環境はかなり改善されています。とはいえ、会社によってはまだ残業や休日出勤が多いところもあるようです。
日々目の前のタスクに追われ、納期前には徹夜が続くような勤務体系では、年齢とともに体力が続かなくなる可能性が高そうです。労働時間が恒常的に長くなると、結婚などのライフステージの変化にも対応しにくく、新たなスキルの習得も難しくなるでしょう。
Webエンジニアとして長く活躍するためには、労働時間が適切で給与と勤務体系のバランスが取れている会社を選ぶことが大切です。定期的な個別面談で働き方の相談に乗ってくれるような会社もおすすめです。
転職未経験のWebエンジニアは成長できる転職先を選択しよう
転職未経験のWebエンジニアが転職先を選ぶ場合には、目先の給与や福利厚生よりも優先すべきポイントがあります。Webエンジニアとして長く活躍していくためには、会社の理念や価値観、明確な評価制度、スキルアップをサポートしてくれる環境を重視して会社を選ぶことが大切です。
リバミーでは実務経験と成長意欲の両面からWebエンジニアを評価し採用しています。さらに入社後は1人ひとりのキャリアプランに沿った案件をアサインしているので、実務を通じて新しいスキルを習得でき、自身の思い描いたキャリアプランの実現に近づくことが可能です。
初めての転職でキャリアアップを図りたいWebエンジニアの方は、ぜひリバミーにご相談ください。