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活躍の場、技術・知識・強み…Webディレクターのキャリアを考える3ステップ

2024.01.29
WEBディレクターの仕事

Webディレクターの仕事は、幅広い知見とスキルが求められます。現場で働いているなかでは自分の力を可視化しにくいため、「このままでいいのか?」「自分は何をどこまでできるのか」と、不安になる人もいるでしょう。

しかし、さまざまなスタッフや業務をマネジメントできるWebディレクターには、リーダーとしての資質が備わり、多様なキャリアパスの可能性が開けていることも事実です。

今回は、Webデザイナーとしてのキャリアを考える3つのステップについて解説します。

Step1. Webディレクターとして活躍できるステージを考える

Webディレクターは、主に「制作会社」「事業会社」「フリーランス・独立」といった働き方があり、それぞれ習得できる技術や知見が変わってきます。あらためて、自身がWebディレクターとして活躍できるステージについて考えてみましょう。

制作会社

制作会社では、さまざまな企業のWebサイト制作に携わることが可能です。コーポレートサイトやブランディングサイト、ECサイトなど、案件ごとに異なるジャンルの知見と技術を磨くことができます。

短期間で多くのWeb制作に携われる会社も多く、顧客に加えて広告代理店やシステム開発会社など、人脈も広がります。多様なクライアントとの関係のなかで、相手のニーズを満たす提案力と交渉力、課題解決能力が身につけられれば、キャリアの選択肢が広がるでしょう。

事業会社

事業会社では、自社サイトの企画・設計から制作、運用まで、一貫して携わることができます。サイトのアクセスデータをもとにユーザーの行動を解析し、WebサイトのUI・UXやコンテンツの強化・改善を図ることで、売上・会員数・採用数の増加といった目的を実現します。

ターゲットやペルソナの設計、カスタマージャーニーマップの作成などマーケティング関連の仕事や、広告やメールマガジン、SNSなどの施策を担当する場合もあります。

一般的な制作会社と事業会社を比べると、Webディレクターがカバーする領域に違いがあります。制作会社は、Webディレクターといってもサイト制作のみ、運用のみと「専業」になっている会社も多く、サービスサイトや採用サイトの施策全般に関われる事業会社より「狭く深く」なる傾向があります。

一方、事業会社の場合は、中小企業であればマーケティングやSNSなどをすべて担当できたりしますが、大手企業はサイトの規模が大きいため、むしろ分業になっている組織が多くなります。将来を考える際は、それぞれの現場でどこまで関われるのかを押さえておく必要があります。

フリーランス・独立

Webディレクターとして制作会社や事業会社で実績を積み、フリーランスとして独立する人も数多く存在します。

経験を積んだWebディレクターは、外部パートナーと連携しながら仕事を受注し、自らの強みを活かして総合的なディレクション、コンテンツ制作、SNSやブログ運用などを請け負います。クライアント次第で、高い報酬を得ることも可能です。

将来、独立したいと考えているなら、自分の強みや連携すべきパートナーを意識しながら、ネットワークづくりや技術・知識の強化をしていくとよいでしょう。

Step2. Webディレクターに必要な技術・知見を考える

2つめのステップでは、Webディレクターとしての理想の働き方を実現するために、どんな技術や知見を習得すべきか考えます。まずは、「どこに行っても通用するWebディレクター」になるために、必要な技術と知見をまとめました。

チームをまとめる力

チームをまとめる能力は、制作会社・事業会社・フリーランスのすべてにおいて求められます。

デザイナー、ライター、エンジニア、プログラマーなど異なる職種のスタッフを的確に動かすコミュニケーション力や、現場の意見を汲み取るヒアリング力は、Webディレクターに欠かせないスキルです。

顧客、パートナー、部下などさまざまな立場の関係者と合意形成しながら仕事を進めていくには、「何を伝えるべきか」「いかに伝えるか」だけでなく、「相手のニーズや事情をどうやって把握するか」まで考える必要があります。

Web制作の知識と技術

Web制作に関わる広範な知識と技術も、Webディレクターの仕事には欠かせません。

WebデザインやUI/UX、コンテンツに関する知識とノウハウに加え、コーディングの技術を兼ね備え、それぞれの担当者に適切に指示することが求められます。分業で経験を積んできたWebディレクターは、トータルの技術・知識を高めなければ、多人数が関わる大規模サイトを手がけられなくなります。

さらに、クライアントがサイトに求める漠然としたイメージを具現化し、設計や制作の詳細に落とし込むことも必要です。

プロジェクト管理スキル

プロジェクト管理スキルは、納期とコストを守りながら、品質の高いWebサイトを作るうえで、なくてはならない能力です。Webディレクターには、プロジェクトの進行管理能力や予算管理能力、課題の発見・解決能力などが求められます。

プロジェクトの遂行中に起こり得る問題を予測・回避したり、トラブル発生時に迅速に解決したりするケースも多く、常に全体を掌握しておく必要があります。

マーケティングの知識

クライアントが求める成果を出すためには、Webサイトをマーケティング視点から企画・制作することが必要です。

事業会社であれば、サイト制作や運用とともに、マーケティング施策を担当することもあります。SEO強化、SNS展開など、サイトの最適化とマーケティング施策の引き出しを持てれば、成果が出るサイトディレクションをできるようになります。

企画立案・提案スキル

企画・設計など上流工程から関わるWebディレクターは、プレゼンテーションを行う機会が多い仕事です。

クライアントのニーズや要望、強みを、Webサイトのコンセプトや設計に落とし込む力が必要です。同時に、クライアントの満足度や納得感を高めるプレゼンテーション能力も求められます。

「いかに専門用語を使わず説明できるか」「営業やシステム運用チームなど、関係者の業務を考慮した設計ができるか」など、企画とプレゼンテーションに求められることは多岐に渡ります。こういったノウハウを獲得することを考えれば、「どこで、どんな経験を積むか」は、とても重要なテーマだとわかるでしょう。

運用技術

Webディレクターには、アクセス解析などを通じて、サイトの状況と課題を把握する能力が必須です。データを読み解く力がなければ、改善すべきポイントがわからず、事業やサービスの課題解決や成果向上という目的をクリアすることはできません。これは絶対に避けて通れないので、経験がない人は学習しておきましょう。

データ解析の基礎を身につけるために、Web解析士の資格を取得するWebディレクターも多いようです。

営業力

フリーランスや独立をめざすのであれば、営業力も必要です。

会社に所属していれば、営業部門が獲得した仕事を請け負えばOKですが、フリーランスは自分で案件を獲得しなければなりません。

自分の強みをアピールするスキルも必要ですが、相手のニーズや課題を把握して解決する方法を考え、的確に伝える能力も必要です。

Step3. Webディレクターとしての強みを考える

Webディレクターとして経験やスキルを身に付けながら、「自分の強みは何なのか?」を明確にしていきましょう。

例えば、次のような強みが考えられます。

●企画に強い = マーケティングスキルや特定業界の知識を活かし、プランナーとして評価を得る

●クリエイティブに強い = 最新のデザイン・コーディングの知識やノウハウを武器にして、利便性の高いサイトを作れる

●システムに強い = サイトに必要なシステムやプログラムの要求仕様・要件定義などができ、エンジニアと同じ目線で会話ができる

Webディレクターとしてキャリアの幅を最大限に広げるなら、オールラウンダーをめざすべきです。そのうえで、これまでの経験を活かせる領域や、得意なスキルを強みとしていくことを考えましょう。

サイトの規模を問わずプロジェクトを推進することができ、パートナーを適切にマネジメントできるWebディレクターはどこにいっても通用します。そのうえで、特定の業界やサービスを強みにできれば、自分らしい働き方を選べるようになれるでしょう。

自身のこれまでのキャリアを棚卸しすると、今まで気づけなかった強みと学ぶべきことが見つかるはずです。

リバミーでは一緒に働く仲間を募集しています

現在、Web関連の業界では、サイト制作をトータルでマネジメントできるWebディレクターが求められています。しかし、これまでWebディレクターの仕事には、エンジニアのように体系的な教育手法がなく、総合力や専門性を高める手段が確立されていませんでした。

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