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Webディレクターのキャリアパス【5選】

2024.02.16
WEBディレクターの仕事

Webディレクターとして実績を積んできた方は、今後のキャリアのステップアップを意識しているでしょう。しかし、Webディレクターの仕事は明確なキャリアパスが見えにくく、将来の方向性や、習得すべきスキルに迷う方も多いかもしれません。

そこで今回の記事では、Webディレクターからスタートできるキャリアパスを紹介し、実現のために習得すべきスキルを解説します。

Webディレクターの将来性

Webへの企業ニーズが高まる一方で、Webディレクターは人手不足のため、転職市場でも売り手市場となっている職種のひとつです。年齢とともに平均年収が上がる傾向もあることから、仕事の将来性はあるといえます。

将来にわたって活躍できるWebディレクターに求められる資質には、以下のものが挙げられます。

  • Web制作の幅広い技術
  • コミュニケーションスキル・プロジェクトマネジメントスキル
  • 新しいWebメディアや集客手法に関する知識
  • マーケティングスキル・ビジネススキル
  • 高い企画力・提案力・交渉力

日常の仕事でこうしたスキルを習得していけば、Webディレクターの現職で役立つだけでなく、関連職種へのキャリアチェンジや、独立を視野に入れることも可能です。

Webディレクターの5つのキャリアパス

Webディレクターが幅広い技術と知見を身につければ、多様なキャリアパスの可能性が拓けてきます。ここでは5つの主なキャリアパスを紹介します。

  • Webマーケッター
  • Webコンサルタント
  • データアナリスト
  • Webプランナー
  • フリーランスWebディレクター

キャリアパス① Webマーケッター

Webマーケッターは、Webサイトのビジネス成果を最大化するために、マーケティング活動の企画と実施・改善を担う広告のプロです。

Webマーケッターは、市場調査や競合分析により、ターゲットのニーズや傾向を把握し、効果的な広告キャンペーンやコンテンツ戦略を企画します。設定したKPIのモニタリングを通じて、SEO対策やSNSなどのマーケティング施策の評価・改善を行うのが仕事です。

マーケティングが楽しいと感じる方や、数字を扱うのが好きな方、顧客の成果を上げることにやりがいを感じられる方は、Webマーケッターに向いているといえるでしょう。

キャリアパス② Webコンサルタント

Webコンサルタントとは、クライアントの経営戦略に基づいて、Webサイトの制作、運営に関するコンサルティングを行う職種です。Web戦略の立案やサイトの改善、施策へのアドバイスを通じて、クライアントが抱える課題を解決し、ビジネスを成功に導く役割を担います。

Webコンサルタントは市場調査をもとに、クライアントの経営状況や事業環境を整理し、サイトの課題を発見します。クライアントの予算も考慮しながら、課題に対する改善提案を行い、マーケティング戦略を最適化するのが仕事です。会社によっては、業務フローの改善や社員教育など、経営視点でのコンサルタント業務に携わるケースもあります。

新しい知識を貪欲に吸収でき、興味のないことに対してもアンテナを張れるタイプの方は、Webコンサルタントとして活躍するベースがあるといえそうです。

キャリアパス③ データアナリスト

データアナリストは、Webサイトのプランニングのために、コンテンツのアナリティクスデータを解析し、検証・調査を行うデータのスペシャリストです。データから導き出した傾向を、クライアントのビジネスに役立てる役割を担います。

データアナリストは、クライアント企業が抱える課題に対し、原因と解決法について仮説を立てます。そして膨大なデータの分析結果から、ユーザーの行動や将来のニーズなどを予測・解析し、課題の解決策を導き出すことが仕事です。

経営目線でビジネスデータを捉えられる方で、論理的思考ができる方は、データアナリストに向いています。

キャリアパス④ Webプランナー

Webプランナーは、Webサイトの制作時に、クライアントのヒアリングをもとに、サイトの企画設計を行う仕事です。企画段階からプロジェクトに関与するため、ディレクターと同様にWebの上流工程に位置づけられます。

Webプランナーはヒアリングでクライアントの要件(予算、技術的要求、目標など)を把握し、それらを実現するためにサイトの方向性を決め、必要なコンテンツを企画します。Webディレクターと兼任する会社もありますが、現場監督的なディレクターよりもクライアント寄りに立ち、企画に軸足を置くのが一般的です。

企画が好きな方で、地道な調査・分析が苦にならない方、マーケティングが好きな方は、Webプランナーの適性があるといえます。クライアントの想いを形にしたいという気持ちが強い人が活躍する職種でもあります。

キャリアパス⑤ フリーランスのWebディレクター

フリーランスのWebディレクターは、会社から独立して活動するWeb制作のプロフェッショナルです。

クライアントと直接受託契約し、やり手になると広告代理店や制作会社からプロジェクトごと依頼を受け、ディレクションを行います。

Webディレクターは人手不足のため、フリーランスは売り手市場です。最近増えているのは、自社でリソースが不足している工程に、ピンポイントでフリーランスのWebディレクターに依頼する形です。案件は「設計」「制作」「運用・改善・保守」などの工程ごとに切り分けて外注されるケースが多いため、得意分野を持つWebディレクターが重宝されるようです。

フリーランスのWebディレクターは、自己管理能力やマルチタスキング能力、営業スキルが必要となります。

Webディレクターがキャリアパス実現のために身につけるべきスキル

Webディレクターから始めるキャリアパスには、それぞれ必要とされるスキルがあります。ここでは、Webディレクターが前の5つのキャリアパスを実現するために、今身につけておくべき具体的なスキルを解説します。

Webマーケッターに必要なスキル

Webマーケッターには、アクセス解析やSEOなどの基礎知識(検索エンジンのアルゴリズム最新のトレンド)、KPIを用いた評価、インターネット広告、マーケティングの手法に関する知識が求められます。

日頃から意識的に、3Cや4P・4Cなどの分析手法やターゲティング用語、STP戦略など、マーケティングに関する知識の習得を意識しましょう。リスティング広告やメディアミックスといった具体的な広告手法や、効果測定の方法も押さえておく必要があります。

マーケティングの基本を学ぶうえでは、バイブルともいえるドラッカーやコトラーなどの書籍を読むとよいでしょう。さらにマーケティングのトレンドを、マーケッター専門メディア「MarkeZine」などで収集し、情報鮮度を高めておくことも大切です。

Webコンサルタントに必要なスキル

Webコンサルタントには、Webやシステム、経営に関する幅広い知見と、論理的思考力、課題発見・解決力、改善提案力が求められます。

最適な提案をするために、クライアントの業種・業界への理解や、経営視点での経験や知識を持つことも必要です。ユーザーニーズや競合状況、社会情勢の分析から、クライアント企業の強みと価値を見いだし、新たな市場の開拓や差別化を図るトレーニングをしておきましょう。

ブランディングやリード獲得といったサイトの目的ごとの改善指標(PV、CV、ROASなど)を把握することも大切です。施策の費用対効果を分析・改善するPDCA思考も、今から身につけておきたいスキルです。

データアナリストに必要なスキル

データアナリストには、統計学の知識やデータベースの知識、データ解析ツールの使い方、さらに論理的思考力などが求められます。

データアナリストを目指すなら、ベーシックな統計学も押さえておきたいところです。データベースに必要なSQLやPythonなどのプログラミングスキルや、可能であればHadoop・MapReduceも学んでおきましょう。

Webディレクターの業務を通じて、マーケティングの知識やロジカルシンキング(帰納法、演繹法、ロジックツリー、MECEなど)を習得しておくことをおすすめします。

Webプランナーに必要なスキル

Webプランナーには、ヒアリング能力と伝達力(伝わりやすさ)、発想力、企画提案力が求められます。

Webプランナーを目指すなら、クライアントの要望を実現し、ユーザーの目的に合った企画を提案できるスキルに磨きをかけたいところです。

クライアントが気づいていない潜在ニーズを引き出せるよう、ヒアリングスキルを高めましょう。さらに企画のプレゼンテーション能力も習得すれば、プランナーとして一目置かれる存在に近づけるでしょう。

Webサイトのトレンドを把握するためには、SEOのアップデートやプログラミング言語、Webの最新手法などにもアンテナを張り、幅広い知識を吸収しておくことが大切です。

フリーランスのWebディレクターに必要なスキル

フリーランスWebディレクターには、Webディレクションの総合的な能力と、発注元の要望に応じられる柔軟性が求められます。仕事を受注するためには、営業力と人脈形成力も必要です。

実務面では、わかりやすいドキュメント(設計図・仕様書)を書くスキルや、WordPressとAdobeソフトのスキルは押さえておきたいところです。

またディレクションスキル以外に、デザインや運用・改善など得意分野の専門性を高めておくと、発注企業とマッチングしやすくなります。

独立したら仕事を自力で受注しなければならないため、クライアントへのアピール材料として、これまでの実績と規模・内容を整理しておきましょう。数値や事実で訴求できることが多ければ多いほど、説得力を高めることができます。

フリーランスの仕事は過去の実績により発注されることが多いため、企業に在籍中から、ステークホルダーとの信頼関係を築くヒューマンスキルも磨いておきましょう。

Webディレクターは技術と知見を習得しキャリアパスを実現しよう

Webディレクターは業務範囲が広く、将来をイメージしづらい側面があるのは事実。しかし業務が多彩な分、現在の仕事で幅広い技術と知見を身につけていけば、限りなく将来のキャリアが広がる仕事でもあるのです。

Webディレクターとしてプラスアルファのスキルを習得すれば、WebマーケッターやWebコンサルタント、データアナリストやWebプランナー、フリーランスへの道も開拓できます。

リバミーは、「どこでも通用するWebディレクター」を育成すべく、大手企業のサイト制作や改善のプロジェクトに数多くの人材をアサインしています。Webディレクターとして、さまざまな会社のプロジェクトを経験できるので、業務を進めるなかでスキルアップできれば、今回紹介したようなキャリアアップの可能性も見えてくるでしょう。

Webディレクターとして経験を積み、キャリアの選択肢を広げたい方は、ぜひリバミーにご相談ください。

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