Webディレクターの仕事がはかどるタスク別・業務効率化ツール10選【気が利く編】
多岐にわたるWebディレクターの業務を効率化するためのツールを、業務・タスク別に紹介する2回シリーズ。第2回の今回は、画像キャプチャ取得やサイト情報の切り取り・抜き出しができるツールや、プロジェクト管理・タスク管理の手数を減らす「気が利くツール」を紹介します。
画像キャプチャ作業を効率化するツール
スクリーンショットはWebディレクターの業務で多く使われる機能です。すぐに起動できるよう、ブラウザ上部に固定しておくとよいでしょう。
ここでは画像キャプチャに便利なツールを2つ紹介します。
FireShot
「FireShot」は、Webページのスクリーンショットを保存できるGoogleChromeの拡張機能です。無料版と有料版がありますが、画像を取り込むだけなら無料で十分でしょう。
ページ全体、表示部分、選択範囲の3通りのキャプチャが可能です。ページ全体をキャプチャできることにより、スクロールして繰り返しキャプチャしたり、あとから画像を再結合したりする手間がなくなります。
キャプチャした画像をPDFとして保存したり、Email、クリップボード、印刷といったアクションも選んだりすることができます。Chromeを使っている方は、試してみてください。
Rapture
「Rapture」は、画面上の指定した範囲だけを切り取って付箋化し、最前面に表示させるためのソフトです。
複数のサイトを見比べたいとき、メモとして貼っておきたいときに利用できます。画像の回転や複数画面の連結、テキストの書き込みやトリミングなどの画像加工機能がありながら、無料で利用できるのが魅力です。画像キャプチャソフトとしては容量が軽く、パソコンへの負荷も少ないため、動作が重くなりにくいのも特徴のひとつです。
複数URLの一括取得で業務を効率化できる機能
Webサイトの分析を行う際には、サイト内のリンクすべてを調査する必要があり、手間がかかってしまいます。
ここでは、サイト内のURLを1つずつコピーする手間を省き、一括でURLを取得できる機能と、一括で開く機能を紹介します。
GetTabInfo
「GetTabInfo」は、ブラウザが開いているすべてのタブのタイトルやURLを一括取得できるChrome拡張機能です。
「Template」にコピーしたいテンプレートを設定すれば、設定したテキスト形式で取得したいすべてのタブ情報がまとめて表示される仕組み。取得したURLから一括でスクリーンショットを取れるように設定するなど、自由にカスタマイズできます。
ブログ記事内で、他の記事を紹介する際などにGetTabinfoが活用されます。複数のタブを同時にコピー&ペーストで埋め込むことも可能です。
Copy Selected Links
「Copy Selected Links」は、Web上で選択範囲内のリンクURLを一括コピーできるChrome 拡張機能です。
コピーする際に、選択領域内にあるリンク以外のテキスト・画像・改行などはコピーされないことがポイント。メモ帳などにペーストすると、リンクの URL がきちんと一行ずつ改行されているため、コピー後に不要な文字列を削除する手間も省けます。
Pasty
「Pasty」は、先述したGetTabInfoなどでコピーした複数のURLを、一括で開いてくれるChrome拡張機能です。
参照したいページのURLを収集してあるエクセルの、セルをコピーし、ブラウザ右上にあるPastyのアイコンを1クリックするだけで、コピーした範囲にあるURLを一括で開くことができるという優れもの。Google Chrome利用者なら無料で使えるツールのため、活用することをおすすめします。
スケジュール・プロジェクト管理業務を効率化するツール
メンバーのタスクやかかる時間とコスト、現在の進捗を管理し、可視化して把握することで、プロジェクトを効率的に進めることが可能です。
ここでは、プロジェクトのための計画立案、スケジュール管理、進捗確認を効率的に行うことができるツールを5つ紹介します。
Backlog
「Backlog」は、タスク管理に特化したコラボレーション型プロジェクト管理ツールです。
ガントチャートやマイルストーンの作成が容易で、開発者でなくても直感的に使えるUIが魅力。タスクの担当者や期日が明確になり、誰がどのタスクを進めているかが見える化されるため、タスク漏れやスケジュールの遅延を防ぐことが可能です。
1ヵ月の無料トライアルがあり、お試しで使用感を確かめられるのもBacklogのメリットです。
Trello
チームで利用できる、カンバン方式のタスク管理・コラボレーションツールです。無料で利用でき、有料プラン(スタンダード・プレミアム・エンタープライズ)もあります。
カンバン化したタスクを付箋のように切り貼りして、視覚的にタスクを把握できるため、チームでのタスク共有と管理が容易になります。クラウド型ツールのため、スマートフォンからでもアクセスでき、メンバー全員がいつでもどこでも情報共有と進捗管理が可能です。
豊富なアドオンにより、業務にあわせたカスタマイズや外部ツールとの連携も簡単にできるツールです。
Jira Software
「Jira Software」はオーストラリアAtlassian社の開発によるプロジェクト管理ツール。アジャイル手法のプロジェクト管理やタスク管理に使われることの多いツールです。
3000種類を超える豊富なアドオンにより、ZoomやSlackなどさまざまなツールを連携・統合し、Jira に情報源を一元化できることが特徴。拡張性が高いため、テンプレートで導入し、チームのニーズに合わせてカスタマイズすることが可能です。10人までのチームなら無料でサービス提供が受けられることも、うれしいポイントです。
Redmine
「Redmine」は、オープンソースで公開されている無料のプロジェクト管理ツールで、ブラウザ上で使えます。
タスクを「チケット」と捉え、チケットの発行によりプロジェクトメンバーに割り振り、タスクの詳細もそこに付加できる仕組みです。チケットは複数のユーザーが同時に編集を行えます。社内Wikiで情報を蓄積できること、豊富なプラグインによりカスタマイズしやすいことも特徴です。
基本的にエンジニア向けツールのため、導入にはRuby on RailsやMySQLなどの技術が必要です。
Microsoft Planner
「Microsoft Planner」はクラウド型のタスク管理ツールです。有料のプロジェクト管理ツール導入には機能的に及ばないものの、個人のタスク管理だけでは不足という場合に簡易のプロジェクト管理ツールとして活用できます。
業務の進捗管理をガントチャートで把握できるのがこのツールのポイントです。Microsoft 365のアプリケーションとの連携も可能。コミュニケーションツールにMicrosoft Teamsを使用しているチームでは、進捗管理と業務連絡を一元化できるでしょう。
Webディレクターの仕事内容は多岐にわたるため、自動化や時短ができる作業は極力効率化し、成果物の品質を高める業務に注力したいものです。多様なツールを活用すれば、クライアントやメンバーとのコミュニケーションを円滑化することができ、ミスやトラブルに悩まされることなくサイト制作を進められます。
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